本町緑地における公募対象公園施設設置等予定者(店舗を構える民間事業者)が選定されました。これまでの経緯については【過去記事】をご覧ください。
□【変わる未来】本町緑地が魅力的な水辺空間へ
https://sueyoshi-toshihiro.com/?p=3092

発表されたイメージパース

さて、ここで押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。

1)業種はバーガーショップと産直
設置された建物にはバーガーショップと産直市場が入るようです。株式会社キョクトウ様は飲食店の経営のノウハウをお持ちで、様々なイベント等も手掛けられている様です。産直の商品確保についても関係者と調整を図られているとの事です。

2)サイクルツーリズムの拠点と渡良瀬橋歌碑
渡良瀬川沿いに整備されたサイクルロードの拠点施設として、自転車のメンテナンスや休憩、食事等ができる様な環境を整備されるそうです。また「渡良瀬橋」歌碑の同地への移設を検討されているようです。この点については、長年あるものですので近隣住民、関係者の皆さんとの合意形成が重要だと思います。

3)事業者が駐車場を無償で整備
事業者が天端に設置する建物についてはもちろん事業者負担となります。Park-PFIの条件として特定公園施設(本町緑地は駐車場とトイレ)の整備を示していました。国庫補助金の対象となり45%程は負担が軽減されますが、それでも大きな負担です。今回は天端の駐車場(約2,000㎡)を事業者の負担で整備していただけることになりました。事業費は2,000万円と見込まれています。

4)年間292万円の新たな歳入
市の管理地に店舗を構えますので、そこには賃料が発生します。条例から算出した額は2,920,896円/年となりました。10年間で約3,000万円ですので、今回事業者に整備していただけず、市が整備する河川敷の駐車場(約2,000㎡)とトイレの市負担分は回収できる計算になります。

上空から見た全体写真

さて、今回の事業について結果的に応募は1社に止まりました。この点については全員協議会など様々な場所で「受け皿として募集をする側の行政職員の育成と、そのパートナーたる民間事業者の掘り起こしが重要」と指摘させていただいてきました。

まだまだ、本市における公園、水辺の活用やPark-PFIは始まったばかりです。今回の経験を糧に、多くの事業者に関心を持ってもらえるような仕掛けを、これからも実直に訴えていきます。

いずれにしましても、今回選定されました事業者の皆様には、魅力と賑わいのある河川空間を創出頂けます様、ご期待申し上げます。


【過去記事】
全4回【主張】渡良瀬川を生かして新たな賑わいと価値を生み出す
□その1 もったいないよ、渡良瀬川
https://sueyoshi-toshihiro.com/?p=2483
□その2 動き出した足利の水辺空間
https://sueyoshi-toshihiro.com/?p=2514
□その3 中橋と本町緑地から生まれ変わる
https://sueyoshi-toshihiro.com/?p=2517
□番外編
https://sueyoshi-toshihiro.com/?p=2531

【過去の一般質問】
□R3.3公園・緑地・河川空間の利活用
https://ashikaga-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=256
□R2.9河川空間の利活用
https://ashikaga-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=179
□H29.3渡良瀬川の活用について
https://sueyoshi-toshihiro.com/?page_id=1108
□H29.12 渡良瀬川の活用について
https://sueyoshi-toshihiro.com/?page_id=1550