これまでもご紹介してきた栃木県の自動運転実証実験「ABCプロジェクト」。令和5年度まで県内10市町で行われ、足利市は7番目となります。詳細は以下の通りです。

■運行期間/2023年3月18日~27日
■乗車方法/事前予約と当日受付
■自動運転レベル/レベル2(運転手あり)
■走行ルート/JR足利駅→(1.8km)→東武足利市駅→(2.9km観光地)→JR足利駅
■車両/電動小型バスNAVYA ARMA(最高時速20km未満、最大乗客7人)
■足利市実証実験 実施概要
http://abc-project.tochigi.jp/doc/R4_3_shiryou3.pdf

実験車両のNAVYA社ARMA

モニターにはレーダーやGPSからの情報が

議会を代表して私を含め数名が乗ることができましたので、その模様をご紹介します。

車両は壬生町と同じNAVYA ARMAでしたが、車内に液晶が設置されていたり、捜査席のパネルがコンパクトになっていたり、改善が加えられていました。また、壬生との大きな違いは「ほとんどのコースが公道」という点です。壬生の場合はほとんどが公園内の園路でした。それに対し足利は主要幹線道路や中橋のような橋梁、一方通行の道、石畳舗装された道、観光客が多いエリアなど、バリエーションに富んだ難易度の高いコースです。

走りだすと加速、原則、回転は自動で行っていましたが、交差点での動きは人の介入が必要でした。理由は予算の関係で、信号に発信機を設置して情報を得ることができなかったことが大きいようです。小山市のそれは信号から情報を得て走行していましたが、足利は信号の数が多く、難しかったのかもしれません。
足利に限ったことではないですが、有人のバスよりも低コストになるまでは、多少時間はかかるかもしれません。今回の様に実験的に導入し、率先してノウハウを吸収し、次世代の交通手段の導入を目指していただきたいと思います。

小山市で使用された信号連携システム

実験の結果から得られた課題やノウハウは市にも共有されるとの事ですので、その結果を待ちたいところです。
中橋を走るARMAから見える新鮮な渡良瀬川の景色に、様々な可能性を感じた1時間でした。

【過去記事】
□【変わる未来】県の自動運転実証実験が足利に
https://sueyoshi-toshihiro.com/?p=3176
□【視察報告】壬生町における自動運転実証実験
https://sueyoshi-toshihiro.com/?p=2925
□【視察報告】小山市における自動運転実証実験
https://sueyoshi-toshihiro.com/?p=2913

【過去の一般質問】
□令和3年第6回定例会(技術革新によるまちづくり)
https://ashikaga-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=295
□令和元年第4回定例会(自動運転化社会への対応)
https://ashikaga-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=69
□平成30年第3回定例会(自動運転化社会への対応)
https://sueyoshi-toshihiro.com/?page_id=1874