栃木県はR2年度から自動運転の実証実験「ABCプロジェクト」に取り組んでいます。県内25市町から10カ所を選定し、4年間かけてそれぞれの自治体の課題に適した自動運転の導入実験を行うものです。
□ABCプロジェクト
http://abc-project.tochigi.jp/

今回は小山市での実証実験を視察(※コロナ禍ですので個人的に)して参りました。少し前の視察ですがあらためてご報告いたします。詳細は以下の通りです。

日産ポンチョがベースの車両

小山市での実証実験
■運行期間/2022年1月16日~1月29日
■自動運転レベル/レベル2(運転手が同乗し緊急時に対応可)
■走行ルート/JR小山駅西口~白鴎大学大行寺キャンパス(片道1.8km)
■停留所/10カ所
■車両/先進モビリティ株式会社(ASMobi)の改造車両(ベースは日産ポンチョ)
■実証実験選定のポイント/市街地における周遊性向上、通学手段の確保、ビジネスモデルの検証、新幹線駅でのPR効果等
■ニュース(動画)/https://youtu.be/egnQs0PPdmE

自分自身、自動運転の自動車に乗るのははじめてでしたが、思った以上にスムーズ且つ安全な印象でした。ルート上、非常に見通しの悪い交差点がありました。侵入の際は、交差点に設置されたセンサーから走行車両等の情報や、信号予定秒数などを受信して走行を支援していました。人間が運転するよりも安全なのではないかと思うほど、慎重で確実な侵入でした。また、停止や発進、操舵もスムーズで不安定さは感じませんでした。

交差点侵入を支援するセンサー

車体のレーダーで障害物や歩行者を発見する

今回のルートは都市の中心地を走行するものでしたが、他の車両に対し極端にストレスを与えるものではなかったと感じました。
小山市の狙いとして不足するバスの運転手確保も想定しているようですが、導入、維持管理コストをどこまで低廉にできるかも大きな課題かもしれません。

いずれにしましても、こういった実験を各市町村で行い、自治体にノウハウを蓄積させ、市民への意識醸成を促していくことは、技術革新を取り入れたまちづくりに大きく寄与するものと考えます。

これまでも市議会一般質問において、自動運転について議論して参りました。この度、足利市もこのABCプロジェクトに選定され、実験が行われます。2022年度実施予定ですのでぜひご注目いただければと思います。

【過去議事録・録画】
□令和3年第6回定例会(技術革新によるまちづくり)
https://ashikaga-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=295
□令和元年第4回定例会(自動運転化社会への対応)
https://ashikaga-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=69
□平成30年第3回定例会(自動運転化社会への対応)
https://sueyoshi-toshihiro.com/?page_id=1874