本日の6月議会最終日において、足利市のこども医療費助成制度の対象を今までの「中学3年生まで」から「高校3年生まで」に拡大する議案が可決されました。
これにより今年の10月から対象が拡大されることとなりました。この政策は早川市長の公約でもあり、当選後1年半で実現されたことに、子育て世代のひとりとして心強く感じるところです。
□詳細
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/page/iryoujyosei2-kodomo.html

これまで足利市の医療費助成は「中学3年生までは無償化の対象であっても、小学生以上は窓口で一度医療費を支払う償還払い」となっていたため、周辺自治体から大きく出遅れていました。この点について私を含め多くの議員が、改善を強く訴えてきました。その結果、実現したのは令和元年4月であり、前市長が初当選されてから6年が経過していました。残念ながらこの間、「足利市は子育てしにくい」というイメージが一定程度、根付いてしまったと感じております。

それを示しているのが画像のグラフです。市民アンケートで満足度調査をすると、「子どもを産み育てる環境」が拡大前は常に下位にありました。逆に重要度は上位にあり、「重要な子育て政策の満足度が低い」状況が続いていました。令和元年の拡大により大きく満足度は改善され、現在は安定しています。
□令和3年市民アンケート
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/uploaded/attachment/70031.pdf
□平成29年市民アンケート
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/uploaded/attachment/41994.pdf

しかし、出生率を改善させ、子育てするために移住してくるような「子どもたちを最優先に考えるまち」のブランドを築き上げるには、この結果に満足すべきではないと考えます。そこで、10月の対象拡大のタイミングを生かし、「足利が子育てしやすい街に生まれ変わった」ということを最大限周知させる方法を検討すべきだと考えます。この点については先日の一般質問で前向きな答弁をいただきました。

これまで子育て支援が周辺自治体よりも遅れていた足利市が、一歩前に出ることができました。次はこれらの政策が出生率の改善や転出数の抑制に、どの程度効果があったのかを検証し、更なる結果に繋げていくべきだと考えます。

ちなみに財源については栃木県が子ども医療費助成の対象を拡大する方針を示しているため、本市の持ち出しが軽減する可能性が高まっています。詳細は下記をご視聴ください。
□令和4年第3回定例会6月8日(末吉利啓)録画
https://ashikaga-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=356

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