「全国議長会 研究フォーラム」に参加するため北九州市を訪れました。これも公費で交通費等が賄われています。せっかくですので最大限の知見を得て、足利市の発展につなげるべく、いつも参考事例を事前に探して(個人的に)オプショナルツアーを企画しています。

小倉城への入口に店舗を構えるコメダ珈琲

宿泊した小倉駅のすぐ近くには小倉城があります。駅方面から公園の入口に、全国初の公募施設管理制度(Park-PFI)を活用して導入されたカフェ「コメダ珈琲店」があります。全国初の事例ということで、「他のまちがやってるからうちも・・」といった安易な発想ではなく、綿密な調査や準備が行われてきたようです。公園利用者へのニーズ調査から始まり、事業者へのマーケットサウンディング、仮設店舗での社会実験を行い、最適な条件を揃えて事業者を募集。2018年7月に「コメダ珈琲店」が開店することとなりました。

カフェの設置により、公園に新たな賑わいが生まれただけでなく、雇用の創出、防犯対策、トイレやベンチなどの設置による利便性向上など、様々な効果が生まれました。


更に使用料として年額240万円、契約期間20年で4800万円が市の歳入となり、公園の維持管理の財源となっていきます。
行ってみての感想ですが、カフェと水辺(紫川)との相性の良さを感じました。テラス席で川を見ながらコーヒーをいただく贅沢感は、なかなかのものです。また、柔らかい川の流れと一体化した曲面の多いデザインにも好印象を持ちました。建物が過度に主張せず、公園や自然に融合することは良好な景観形成に寄与します。

足利市のPark-PFIは始まったばかりです。勝山公園も含めた様々な事例を研究し、最大限の効果を出せるように、これからも議論を深めていきたいです。