過日、所用でサラッと見ただけですのでミニ報告といたします。浅草から足利市を経由して群馬県に伸びる東武伊勢崎線。利根川を渡り群馬県最初の駅が「川俣駅」です。駅を有する明和町は人口約1万人ながらも、TOPPANやADVANTESTなど多くの一流企業を抱え、製造品出荷額も1000億円を超えています。また、最近ではCOSTCOがオープンしたことでも話題です。
■動画→https://www.youtube.com/watch?v=35X2veWgTzE
さて、そんな明和町唯一の駅である川俣駅周辺では再整備が行われています。下記は整備計画に示された事業の目標です。
・駅前のにぎわい再生による都市の資産価値向上
・「イクボスのまち明和」の実現に向けた女性の働きやすさ、子育てしやすさに配慮した都市環境の創出
・高齢者の健康増進・介護予防
・災害に強い市街地形成に関する対策の実施
これらを実現するために「都市機能施設(医療施設・保健センター)」及び、機能向上のための駅直結ペデストリアンデッキ、エスカレーター、駅西口バスターミナルを官民連携によって整備しました。また、株式会社デベロップによる「ホテル温浴複合施設」も建設中です。実際に行ってみると都会的な機能性を有した印象で、ひと昔の駅とはまったく違います。
駅周辺に開発しやすい公有地等があり、役場やホールなどの公共施設が集中していることや、近年の企業進出が事業を後押ししたことなど、様々な好条件が重なったことも大きかったのではないかと思われます。もちろん町長の熱意や手腕もあったと思われます。
いずれにしても、鉄道はこれからも重要な交通手段であり、駅はまちづくりの核です。足利市にはJR、東武併せて10カ所も駅があります。その利点を最大限生かせるまちづくりを研究、議論していきたいとあらためて感じました。