現在、足利市立美術館で開催中の企画展について、自分なりに見どころをご紹介いたします。学者でもないただの歴史好きですので、内容については正確でない部分もあるかもしれませんのでご容赦ください。

まずは何といっても「大日如来坐像」です。ポスターに大きく掲載されている今回の目玉と言ってもいい文化財です。足利氏の氏寺である樺崎寺に伝わったとされ、明治の神仏分離により光得寺に移され大切に守られてきた仏像です。その特徴から有名な仏師「運慶」作の可能性が非常に高いとされ、足利氏2代の義兼が作らせたとも云われています。

国重要文化財《大日如来坐像》菅田山 光得寺蔵 画像提供:東京国立博物館 Image:TNM Archves

国指定重要文化財のため、現在は上野東京国立博物館に寄託されており、足利での展示は32年ぶりとなります。通常は厨子に入っていますが、今回は本体のみの展示で360°から見ることができます。

約800年前に運慶が手掛け、義兼が背負い祈りを込めたとされる如来様をぜひご覧ください。

□企画展(10月10日まで)
http://www.watv.ne.jp/ashi-bi/2022-Bunkazai.html
□足利市内の文化財(足利市HP)
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/site/bunkazai/zushiiridainichinyoraizazou.html