常任委員会視察初日は愛知県安城市の「市議会ICT推進基本計画」について、市議会ICT推進プロジェクトチームの石川議員からご説明をいただきました。全国的に議会基本条例に基づき、開かれた議会を目指したICTの活用が進んでいます。議会のインターネット中継・録画配信、ホームページのリニューアル、タブレットを活用した議会活動の活性化など様々な取り組みがあります。本市も今年度から議会改革推進委員会で「ICT検討会」を設置し、私自身も理事として議論をしています。今回は特にタブレット導入についてご説明いただきました。

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■安城市議会 → https://anjo-shigikai.jp/
■安城市議会ICT推進基本計画 → https://anjo-shigikai.jp/know/pdf/anjoict.pdf
 
安城市は議会改革のなかで平成22年に市議会に関する市民アンケートを実施しました。その結果、議会が開かれていない、活動がわからないなどの意見が多数を占め「議会の見える化」の必要性を感じ、ICT活用も含めた議会改革が推進されました。そのなかで考えや具体的事業などを体系的にまとめた「市議会ICT推進基本計画」を平成27年に策定しました。もちろん予算措置が必要となりますので、議会として当局に協力を要請してきました。
 

タブレット導入の目的は、

①ペーパレスの推進によるコスト削減(紙、インク、人件費)
②業務スピードの向上
③危機管理体制の強化
④議会の活性化

等があげられます。

 

平成27年6月に「議会ICT推進プロジェクトチーム」を結成し、翌年2月にはタブレット端末を導入しました。非常にスピーディーに導入できたように見受けられますが、それまでには当局との折衝や消極的議員との調整など、地道な交渉が行われていたようです。タブレット導入後、ペーパレスによるコスト削減も進み、導入前に比べタブレットを活用した議会活動も活性化してきました。

 
そのほかにも議会のインターネット録画配信、中継、ホームページのリニューアル、議場の大型モニター設置など、様々な改革を積極的かつ計画的に進めています。特にホームページは独立したページを確立し、内容も充実し、見た人がほかのページを覗いてみたくなる仕掛けも多くて大変魅力的です。
 
ICTと一言で言っても様々なコンテンツがあります。これらを「他市が導入しているから」とか「流行っているから」といった安易な理由ではなく、「なぜ必要なのか」「この技術の導入でこんな効果がある」といった根拠をしっかりと煮詰めていくべきだと考えます。そのうえで当局と真摯に折衝していくことが我々議員には求められます。今回の視察を糧に、本市のICT検討会の議論をより活発にしていきたいです。