H31年4月、とある保護者の方から切実な状況をうかがい、まずは詳しい実態調査をしようと考えました。5月、同年代のお子さんを持つ保護者にお集まりいただき、現状をつぶさにお聞きしました。相談の結果、保護者の皆さんと共に解決していく選択をいたしました。
・新規クラブを開設するには何が必要なのか?
・場所はどこがいいのか?
・そもそも民間と市どちらにお願いするのか?
・ほかの地域はどうしているのか?
こうした基本的なことから、ひとつひとつ調べ、考え可能性を探っていきました。その後、市役所担当課とも相談し、民間に事業をお願いする方向に決まりました。そこで、民間事業者もどれくらいニーズがあるか分からなければ判断に困るだろうということになり、保護者の皆さんがPTAを通してアンケート調査を行ってくださいました。書類の作成から集計まですべて保護者の皆さんが行いました。ご協力いただいた学校やPTAの皆さんにも感謝です。
アンケートの結果、55%の保護者が「クラブが必要」と答えていたことから、全校で200名以上の児童がいますので、その半数100名以上のニーズが浮かび上がりました。(その他にも様々な項目の質問がありました)
そして、それを持って民間事業者にお声がけをしていただいた結果、「梁田でクラブを開設したい」と手を挙げていただくことに成功しました。
次はハコです。保護者、地域の方、不動産業者など様々なつて頼って空き家、空きテナントなどを探し回りました。紆余曲折はありましたが11月に場所が決まり、契約、保護者への説明会と進み、今年4月1日の開設に至りました。初年度は20名以上の児童の登録があり、クラブ内も子どもたちの明るく元気な声が響いています。
今回のクラブ開設までの経緯で私が伝えたかったのは、
●一人では変えられないことも、みんなで協力すれば変えることができる。
ということです。
私自身常に「足利の未来はみんなで変える」と訴え続けておりますが、これはただのスローガンではなく、地方自治の根幹だと思っています。実際に保護者ひとり、末吉ひとりではできなかったことも、皆さんの協力と連携で情報が集まり、機運を醸成し、ことを成し遂げることができました。
私自身、市議会議員としては未熟です。末吉ひとりの力には限界があります。しかし、皆さんの力が集まれば、できなかったことも解決の糸口が見えてきます。今回は幸運が重なったところもありましたが、それを実践できたモデルケースだと感じています。
最後に、あらためて開設にご尽力いただいた保護者の皆様、クラブの皆様、担当課、地域、学校ほか関係者、すべての皆様方に感謝申し上げます。ありがとうございました。そして、子どもたちを共に見守り、育てていただければ幸いです。