3月26日の本会議最終日、三田研三議員に対する辞職勧告決議案を当該議員(地方自治法により除斥)、議長を除く全会一致で可決されました。当該議員は昨年末、暴力事件を起こし、警察から書類送検されています。
普段からあまりネガティブな情報は発信しないようにしていますが、一定の結論が出ましたので事実を整理してお伝えします。
少し長文になりますが、大切な事なのでぜひご一読ください。
■時系列
2024年
12月23日 同僚議員に暴行→被害届提出
2025年
1月24日 政治倫理審査会設置
3月12日 栃木県警が同議員を「厳重処分」の意見を付け書類送検
3月14日 政治倫理審査会から審査結果報告書を議長に提出
※「暴力行為が政治倫理基準に違反する」こと確認
※「議員辞職勧告相当の措置を講じざるを得ない」と付言
3月26日 議員辞職勧告決議案が全会一致で可決
政治倫理審査会では計6回に渡り、当事者の意見を聴取し、慎重に議論を重ね結論に至りました。
決議案にもありますが、現職議員が傷害事件により送検されるという事態は、前代未聞の不祥事です。市議会の品位や名誉を傷つけるだけでなく、足利市政全体に対する信頼を失墜させました。
■ネガティブな情報のインパクト
これまで、議員個人として、足利市議会として市民から信頼され、期待に応えられる議会を目指し、様々なことに取り組んできました。
今回、注目を集めた「中学校出張ぎかい」、「議会報告会・意見交換会」、「マイチャレンジ」、「広報誌リニューアル」など、試行錯誤しながら取り組んできた広報広聴活動。
□主権者教育の取組
→https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/goverment/000078/000436/000825/p004475.html
「議会オンライン配信」、「議員定数削減」、「タブレット導入」、「議案のネット公開」など議論を深めて進めてきた議会改革。
□議会改革の取組
→https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/goverment/000078/000436/000822/index.html
様々な事を多くの関係者、職員の皆さんと議会全体で進める事ができました。おかげさまで「議会改革度調査ランキング」80位にランクインという過去最高の評価もいただきました。
□詳細
→https://sueyoshi-toshihiro.com/?p=3454
しかし、こうした不祥事が発生するたびに、これまで積み上げてきた取り組みが吹き飛ばされる感覚を覚えます。
「足利市議会は何をやってるんだ!」
「足利市はだめだ!」
といった厳しいお叱りをいただきます。
また、政治倫理審査会をはじめ不祥事の対応には多くの議員、多くの職員の時間と労力が割かれます。それも原資は税金であり、本来であれば議員が教育、経済、福祉など様々な課題解決に使うべき時間と労力を奪っています。結果として市民にとって大きなマイナスとなります。
いずれにしましても、当該議員には今回の決議を真摯に受け止めて、判断をされるよう望みます。そして、2年後の市議選挙では定数が3名削減となります。議員定数において「少数精鋭」という言葉には何のエビデンスもありません。選ぶのは市民の皆様です。