会派「自民プラス」で、愛知県岡崎市の「QURUWA戦略」について視察させていただきました。同戦略は、様々な様々により多くのプロジェクトが動いていて、正直全貌を咀嚼しきれていないというのが現状です。公民連携の聖地として全国から注目されています。その中でも注目する取り組みやポイントを所見を交えてお伝えします。

同市は人口約38万人、面積約387k㎡、名古屋市から約35kmの距離にあり、自動車を中心とした製造業と小売業、卸売業が盛んなまちです。製造品出荷額は約2兆5000億円で豊田、名古屋に次いで県内第3位で財政が豊かな自治体です。
そんな岡崎市も1990年代に入ると、郊外の大型ショッピングセンターの台頭により、衰退が進みました。2010年代にはピーク時と比べて、住民・労働者・事業者の数は3分の2に、商店は4分の1まで減少しました。「QURUWA戦略」はこうした状況に歯止めをかけるため、公民連携で始まったまちづくり戦略です。

■QURUWA(くるわ)って何?
QURUWAは岡崎城や東岡崎駅、乙川河川緑地など中心市街地の魅力を味わうことができる約3kmの主要回遊動線です。かつての岡崎城総郭と重なること、また動線が「Q」の字に見えることから「QURUWA」と名付けられました。エリア内の公共空間を活用して、公共性を意識した民間事業者を引き込む公民連携プロジェクトを実施することにより、拠点形成と回遊を実現しています。波及効果として、集客力強化とまちの活性化(暮らしの質の向上・エリアの価値向上)も進めています。

「Q」の字に見えるエリア

■超ハード整備計画からのリカバー
2014年に発表された「乙川リバーフロント地区整備計画」は、99億7000万円という巨額の総事業費と共にセンセーショナルに報道されました。ハードが先行し、使い手不在となる懸念や事業に対する反対の声もあがりました。そこで、中間支援団体である「岡崎まち育てセンター・りた」が、エリア全体のビジョンづくりを検討する市民との対話を行うことになりました。都市再生プロデューサーの清水義次氏(アフタヌーンソサエティ代表取締役)、建築家の藤村龍至氏(東京芸術大学准教授)などが会議体に加わり体制を強化。シンポジウム・フォーラム16回、ワークショップ7回、社会実験21回等、対話と活動を積み重ねた結果、「QURUWA戦略」が生まれました。
エリアに関わる市民や事業者、行政、そして経験豊富な実践型の識者を交えて、時間と手間をかけて策定したからこそ、結果につながる戦略ができあがったのだと強く感じました。

日中は子連れでにぎわう「籠田公園」

オシャレでカッコいい中央緑道