プロレスの修行で訪れたメキシコシティの中心部には「Constitution Plaza」という広場があります。イベントも頻繁に行われ、連日多くの人で賑わっています。イタリアの「サンマルコ広場」、イギリスの「トラファルガー広場」など多くのヨーロッパの都市の中心部にもこうした広場があります。

Constitution Plazaは連日多くの人で賑わっている

歴史的な背景もありますが、都市の中心地にある一等地が広場や公園であることによって、暮らしの質やエリアの価値が向上し、良質な都市空間を生み出しているのかもしれません。

日本では明治に入り公園という公共空間が整備されていきます。1876(明治9)年に開設された上野公園は日本初の公園とされています。ちなみに1886(明治19)年に開設された足利公園は栃木県初の公園だったりします。

スターバックスがある上野公園

■事例:オガール広場
公民連携の聖地として注目を集めている岩手県の「オガール紫波」。並列する複合施設間に「オガール広場」という公共空間があります。美しいランドスケープにベンチ、BBQ設備などが配置されています。町民の憩いの場やイベント空間として賑わっています。結果として路線価も向上しています。

広場があるから価値が上がるオガール紫波

■事例:草津湯畑
全国から多くの観光客が集まる草津町の湯畑周辺には駐車場があり、出入りする車で混雑していました。そこで駐車場を廃止し、歴史的な建物や広場を整備することで良質な歩行空間を作り出し、観光客の満足度を上げていきます。結果として過去最高の観光入込客数を記録するに至っています。

新設されたイベントスペース「湯治広場」

■足利にも
足利の中心地には河川敷や市有余剰地など十分に活用されていない公共空間が沢山あります。公共施設マネジメント、ウォーカブル、景観など様々な視点から、これらの資源を最大限活かせる方法を検討してく必要があります。
そのためにはパブリックマインドを持った民間の発掘、参入が不可欠です。もちろん、民間と伴走できる行政職員を増やすことも重要です。
「中心地はこうあるべきだ」という既成概念にとらわれず、民間と行政のノウハウを溶け合わせながら、魅力的な公共空間を創出できるよう、引き続き議論、提言をして参ります。