●自治体DXって?
最近の地方議会でも取り上げられることが多くなっている「自治体DX」という聞きなれない言葉。DXとはDigital Transformationの略で、直訳すれば「デジタル革命」です。デジタル技術の浸透で、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させることを指します。今までの単純なデジタル化やIT化をするだけでなく、「新たな社会基盤や様式を構築していく」というかなり大きな考え方です。

●国と足利市の動き
さて、国では2020年12月、デジタル社会の実現に向け、国が主導的な役割を果たすことを前提に、重点施策や支援策などを取りまとめた「自治体DX推進計画」を策定。2021年9月にデジタル社会形成の司令塔としてデジタル庁が発足させました。国の動きに呼応して、あるいはその前から積極的に取り組む自治体も散見されるようになってきました。
■自治体DX推進計画(総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000726912.pdf

足利市ではこれまで下記の様な取り組みが行われています。

2020年 RPA実証事業(現在も継続中)※1
2021年4月 情報管理課を情報政策課へ
2021年11月 足利市デジタル戦略推進本部の設置

細かいことで言えば、管理職へのタブレット貸与、一部窓口でのデジタル申請開始なども行っていて、他市と比較して進んでいると考えられます。

国は「デジタル・ガバメント実行計画」を策定し、自治体に一定の目標設定をしています。これがなかなかハードで、「2022年度末までに、31の行政手続きを、マイナンバーカードを用いて手続き可能にする」といったものもあります。

つづく...

■デジタル・ガバメント実行計画(概要)
https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/2020_dg_overview.pptx

DXで利便性が向上する様々な手続き

※1…ロボティック・プロセス・オートメーションの略。単純作業の自動化により事務負担の軽減をはかる。