会派「自民プラス」で、千葉県東庄町の「議場の重ね使い」について視察させていただきました。

現在、足利市では市民会館と市役所の複合施設を競馬場跡地に整備するため、複合施設の基本計画策定にむけ検討を進めています。複合施設のメリットとして「共用スペースを増やすことで延床面積を減らす」ことがあげられます。その中には稼働率の低い議場についても検討の余地があるということで、今回の視察に至りました。

円形の多目的ホール兼議場

東庄町は人口約13,000人で千葉県東部の海に近い町です。平成16年に竣工した役場には多目的ホールがあります。机や椅子のレイアウトを変えることで議場に早変わりさせることができます。今でこそこういった事例は出てきていますが、当時としてはかなり先進的でした。前提として旧役場に議場がなく、会議室を議場にしていて、単独の議場という考えが強くなかったとも伺いました。

■増加した稼働率
多目的ホールとして、市民によるコンサートなどのイベント、行政系の会議など様々な利用が増え、年間192日(R6年度)の稼働に達しています。一般的な足利市の本会議サイクルで考えると、年間ざっと計算して20回程度なので9倍以上になります。

■重ね使いの工夫
机の天板の角度が変わるため、並べて円卓のように使うことができます。また、椅子も背もたれが倒れてコンパクトになるため、傍聴席下のスペースの収納が容易です。議長席は平壇を重ねて高さを出しています。収容人数は50人程度を想定しているそうですが、すべてを収納すると広々と使えます。ホールの形は樽をイメージしているそうで、一体感があり声も通ります。また、複合化されている公民館には大ホール(300人収容)があり、その楽屋が議会の会議室と重ね使いになっている点も先進的でした。全国的に楽屋は稼働率が低いため、検討の必要性を感じていました。

収納可能な椅子と机

1階にある議場の平面図

■新市役所・市民会館への反映
会派としても議場を含めた重ね使いについては肯定的な考えでありましたが、あらためてその有効性を実感しました。仮に1階に議場を整備するのであれば、東庄町と同様にホールやイベントスペースとして使える議場にし、複合化した市民会館の楽屋を何かしかの会議室などと重ね使いが良いと感じました。
窓も外光を取り入れるだけでなく、気軽に市民が議会の議論を見られる開かれた議場とするとより良いと考えます。
今回の知見を今後の議論に生かしてまいります。