会派「自民プラス」の視察で、愛知県安城市の「アンフォーレ」について視察させていただきました。安城市は人口19万人、面積86k㎡、名古屋市から約30kmの距離にあり、自動車産業が盛んなまちです。製造品出荷額2兆5,196 億円で豊田、名古屋、岡崎に次いで県内第4位です。それでも足利市に隣接する太田市と同等であり、財政が豊かな自治体です。

さて、そんな安城市の中心市街地にあった更生病院が平成14年に郊外へ移転し、約12,305㎡の未利用地が生まれました。平成19年に拠点整備に関わる懇話会が設置され、活性化拠点の検討が行われてきました。平成29年に中心市街地拠点施設「アンフォーレ」が供用開始されます。

個性的な建築デザイン

■公共施設と民間施設
アンフォーレの特徴として、公共施設と民間施設が同じ敷地内に整備されている点があげられます。

PFI事業…図書情報館、交流多目的スペースがある本館、広場、公園等
定期借地方式…商業施設(スーパーマーケット)が入る南館、立体駐車場

ふたつの整備手法

定期借地については契約期間満了の20年後に駐車場が市の所有になり、南館は現状復帰となります。借地料は年間1570万円で、20年をかけると3億1400万円になります。
活性化拠点をすべて税金で整備するという固定概念を捨て、「民間の投資を促して賑わいを創出する」という視点は大変重要だと再認識いたしました。

■図書情報館
運営は市直轄で、従前の図書館に比べ延べ床面積約1.7倍、開架冊数で約1.9倍、開館時間を1時間延長、現場スタッフを30人規模から70人規模にまで増員しています。かなりの力の入れようで、多くの利用者が訪れていました。

本館の2F~4Fが図書情報館

■広場・多目的スペース
エントランスでは様々な出店があり、稼働数も年間1000件を超え、毎日何かやっている状況です。大きな屋根がある願いごと広場も、年間約700件の利用があり、共に街中の賑わい創出に効果を上げています。

■費用対効果
同施設は設計、建設、維持管理(15年)をまとめて発注するPFI方式で、契約金は62億5320万円です。レベルの高い図書館やホールを整備し、商業施設を誘致、広場などでイベントが毎日の様に開催され、来場者は年間100万人を超えています。
公民連携により整備された施設が中心市街地に賑わいを生み出した事例として、参考にすべき点が多いと感じました。財政が豊かではない本市で考えますと、コストと施設のデザイン性、維持管理費のバランスなどはより慎重に議論する必要があるとも感じました。繰り返しになりますが、「民間の投資を促して賑わいを創出する」という視点をしっかりと持って、研究・調査をしていきたいと思います。

魅力的な景観と賑わいを作り出している