「栃木県は、足利市はワクチン接種が遅い!」

多くの方から厳しい言葉をいただいております。
一日でも早く希望者が接種できるように、足利市職員、医療関係者の皆様のご尽力で体制を整えてきました。大規模接種会場として市民体育館と全面協力をいただいた足利赤十字病院の2カ所を準備。医師会とも連携し多くの医療機関での個別接種ができるようになりました。

「さあ巻き返し!」

というときに国からの供給減が伝えられ、これらの体制はその力を発揮できていません。
国からの供給減についてはVRS(ワクチン接種記録システム)の入力遅れと、国・自治体間の在庫に対する考えの違いによる点が大きいと考えられます。この点については全国市長会から国に対し提言書も提出されています。
□4000万回「在庫」どこに? 国・地方、ワクチンで認識ずれ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021071700334&g=pol
□「今後の新型コロナワクチン接種の円滑な実施に向けた提言」(全国市長会)
http://www.mayors.or.jp/p_opinion/documents/210715coronavaccine-teigen.pdf

さて、8月16日の優先接種枠前倒し分の予約がアッという間に埋まってしまったこと、接種券が届いていないのに予約が始まったこと、ネット、電話が繋がりにくかったことについては本日の全員協議会で市長から謝罪がありました。ホームページでも謝罪と説明が掲載されています。
□8月16日のワクチン接種の予約開始についてのご説明
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/page/setumei-0816.html

この点について、チェック機能を有する市議会議員の一人として責任を感じております。本当に申し訳ございませんでした。今後はこのようなことが二度と起きないよう、更なる提言とチェックをして参ります。

さて、同じ轍を踏まないために次の接種予約(8/30からの一般)では、希望者がスムーズに予約できる体制を確立しなくてはいけません。本日の全員協議会では「新型コロナウィルス感染対策」について、9名の議員から質疑がありました。

私が質疑で提言したのは時間の関係で一点、「サーバーの増設」です。

【2021.8.20全員協議会 議事メモ】――――――――――

○末吉:今回の接種予約ではサイトのサーバーがダウンし、繋がらなかった方がコールセンターに殺到し電話も繋がらなくなりました。結果として多くの市民の方へ大変なご不便をおかけしました。この経験を糧に8月30日からの予約は遅滞なく行わなければならなりません。そこで予約サイトのサーバー増設は必須だと考えます。

●当局:委託業社と調整していますが期間が短いなどの理由で対応が難しいとのことです。今後はコールセンターの回線数を増やします。

○末吉:電話とネット予約では処理速度があまりにも違います。他の自治体でも改善出来ていることなので是非実施をご検討ください。

(※答弁は質問をしながらメモをとったものですので正確なものではありません)

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会議では後ろ向きな答弁でしたが、その後協議していただき、記者会見などでも前向きに検討する旨の報告があったようです。

その他にも予約サイトの表記の順番を変える、個別接種予約状況をPDFで毎日更新する、見難いホームページを改善するなど、接種予約体制について改善すべきところはあります。

また、私以外の議員の方からも沢山の改善案が提言されました。
市議会は行政のチェック機能を有しています。危機管理の局面では特に、行政の目の届かないところを見つけ出し、市民の声をしっかり聴き、改善案を提言して補完することが求められます。

これからもしっかりとその機能を果たすべく提言を続けて参ります。