本日発表になりましたが、堀川国広作の『脇指 銘 日州住信濃守國廣作/通称布袋国広』の展示がきっかけで、宇都宮市の髙橋重夫様から県指定文化財『わきざし 銘 越前住下坂継正』が、本市田中町の田部井勇様から『槍 銘 越前住下坂継正於野州足利作之』が本市に寄贈されました。

 110共に足利で作刀された旨が刻まれており、足利ゆかりの大変貴重な文化財です。表彰式後のインタビューでお二人からは、本市で開催された国広展が寄贈の決め手になった旨のコメントをされていました。
 
つまり、文化財を大切にしまうだけではなく、展示という形で活用したことで、このような縁が生まれたわけです。ともに大変貴重な文化財です。それを無償で市に寄贈したい、そう思っていただけるだけのまちであり、歴史があるということだと思います。
 
こういった方々への感謝の意味も込めて、大切にそして積極的に活用していきたいけるよう、議員として提案をしていきたいと思います。

 
以下、足利市ホームページより
 
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【宇都宮市 髙橋 重夫 様 ご寄贈】
※栃木県指定有形文化財
わきざし 銘 越前住下坂継正
(えちぜんじゅう しもさかのつぐまさ)
江戸時代
寸法 刀長:54.2cm
反り:1.4cm、目釘穴:1 個、鍛え:板目、刃文:直のたれ
銘文:(表)越前住下坂継正、(裏)野州於足利作之
[備考]昭和 47年9 月24日、日本美術刀剣保存協会認定の特別貴重刀剣
 
【足利市 田部井 勇 様 ご寄贈】
槍 銘 越前住下坂継正於野州足利作之
(えちぜんじゅう しもさかのつぐまさ やしゅうあしかがにおいてこれをつくる)
江戸時代
寸法 刀長:14.8cm (全長 51.2cm)
銘文:越前住下坂継正於野州足利作之