昨年12月17日にオープンした商業施設「まるごとにっぽん」は、年間2800万人の観光客を集める浅草の新たな人気スポットです。

今日は足利市がふるさとステージで八木節などのイベントを行うとのことでしたので、視察も兼ねて応援に伺いました。

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全国の地方都市の魅力ある伝統や食文化、製品を見て、食べて、持ち帰れます。従来の商業集積だけではなく、地域貢献、震災復興といった社会的なミッションも視野に入れた新しいタイプの施設でもあります。

そんなまるごとにっぽんの「浅草にっぽん区」というスペースに、足利市が出展(栃木県では唯一)しています。契約は来年3月までで、2.7坪のスペースを活用して、まちの魅力を伝えようとしています。

従来のアンテナショップとは考え方が違い、ただお土産を売る、ただ観光地を宣伝するという考えはあまり強くありません。
どのように、どんな人に、まちのどの魅力を伝えるべきかを自治体とともに考えていく施設で、一般的に考えられる商品が所狭しと並ぶアンテナショップとは一線を画しています。
内装、看板もセンスが光り、販売されている商品も厳選されていて、それぞれの地域の逸品が来場者を迎えてくれます。

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以下、まるごとにっぽんの可能性について感じたことを2点ほど。

■電車で一本70分で来られる足利のアドバンテージ

浅草にっぽん区で首都圏に位置する自治体は足利だけです。
足利ブースを見て「ちょっとこれから足利いってみる?」となる可能性を秘めている有利な出展状況です。これを今以上に活かし、「ちょっといってみたくなる」仕掛けをブースに施すことが費用対効果を上げるためにも重要だと感じました。

■物販というよりシティプロモーション

2.7坪のスペース、しかも商品展示には制約がある、そんな中で売上を求めることは容易ではありません。このスペースは物販目的ではなく、まちの魅力を知ってもらうためのシティプロモーションに適した場所だと、あらためて感じました。
「ココワインって足利なんだ!」とか「こんな凄い鎧行列やってるんだ!」など、足利の魅力を最大限伝えることが重要だと感じました。この15ヶ月のあいだに足利のブランド力をできる限り上げられるよう、展示、商品ラインナップを工夫していただければと思います。
ぜひ皆さんも浅草を訪れた際には、まるごとにっぽんに行き、足利ブースを覗いてみてください。

他のブースも拝見しましたが、魅力的な仕掛けをする自治体が多くて刺激を受けました。

センスって大事ですね。

◎まるごとにっぽん → https://marugotonippon.com/