あどもいと観光協会、足利工業大学福島二朗先生の共同企画「近代化遺産バスツアー」が、10/18に行われました。
当日は大型バス2台という昨年の倍のお客様を向かえ、様々な課題も見えたツアーとなりました。参加いただいた皆様におかれては、概ね喜んでいただけたのではないかと感じております。

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また、今年の目玉“日本土木学会推奨土木遺産”に認定された『緑町配水場』と『今福浄水場』は、多くのお客様に関心を寄せていただきました。
今回見えた課題を来年までにはクリアし、よりクオリティの高いツアーにしていけたらと考えております。
今回ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

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この際、あらためて今回のツアーについてご説明をいたします。

この事業は産業観光コース造成実行委員会主催の事業で、企画・実施に私も所属する「あどもい」が携わらせていただきました。

王道の観光スポット(足利では鑁阿寺、足利学校、フラワーパークなど)ではなく、「産業」をテーマにした新たな観光コースを造成し、いずれは商業ベースに落とし込めるよう企画・実施していく事業です。
あどもいはその中でも、近年注目を集めている「近代化遺産」にスポットを当てて、福島先生や観光協会のみなさんと一緒にツアーをプランニングしてきました。

※今回で2年目
※その他に「織物産業と庭園」「稼働中の工場見学」などをテーマにしたツアーなどもあります

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▲福島准教授・あどもいスタッフ・当日お手伝いしていただいた足利工業高校の生徒

 

足利は織物のまちです。

そのころの経済力を背景に鉄道、鉄橋、水道などのインフラが整備され、足利のまちを形成してきました。まさに足利は「織物産業がつくったまち」なのです。
現在も様々な近代化遺産がそれを証明しています。

ですが、残念なことに近代化遺産はまだまだ認知不足なところがあります。
「廃墟」「汚い」「怖い」などという悪い評価を受けてきたところがあります。

しかし近年の「廃墟ブーム」「工場萌」などニッチな文化が注目され、それを後押しするかのように「富岡製糸場」と「明治日本の産業革命遺産群」が世界遺産に認定されました。

右肩上がりの時代が終わった今、どの分野でもそうですが、新しいものをお金を掛けて作るのではなく、今あるものを最大限生かしていく方法を見つけていかなくてはいけません。

その代表例として、足利に眠った近代化遺産を新たな観光資源としてブラッシュアップして、まちの魅力を上げていきたいと思っております。

今後も「あどもい」は歴史・文化財を活用した足利の活性化のため、様々な企画や人と組織の橋渡しを続けていきます。

このような活動にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問合せください。