11月18日、足利市研修センターにおいて「足利市議会報告会・意見交換会〜高校生編」が開催されました。
 
足利市議会では足利市議会基本条例に基づき「議会報告会・意見交換会実行委員会」を設置しています。各会派の代表と無会派議員が委員となり議論されたものが「全大会」にかけられ決定します。ちなみに私は委員ではないため、意見を委員の方に託す形で参加してまいりました。
 
【参考】足利市議会基本条例
足利では平成25年に議会基本条例が制定され、その中に以下のような条文があります。
 
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(議会報告会)
◆第14条
議会は、市政の諸課題に対処するため、市民に対し議会活動及び市政に関する情報を提供するとともに、市民及び議会が自由に情報及び意見を交換する場として、議会報告会を行うものとする。
 
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さて、今回の議会報告会・意見交換会の特徴は何といっても「高校生が対象」であることです。
 
(1)法改正により選挙権年齢が18歳以上に引き下がったこと
(2)若年層の投票率が多世代に比べて極端に低いこと
 

以上のような理由から実行委員会で対象として検討されました。高校生対象の議会報告会・意見交換会は私の知る限り、県内では鹿沼市に続いて2番目、両毛地区では初めての開催となります。

 

高校生と議員が5つのグループを編成

 
まずは市内にある公立高校5校にお声がけさせていただき、各校約10名ずつご参加いただきました。生徒たちには事前に議会に関する簡単な資料を配布していました。そのうえで、スクリーンを使って簡単に議会の仕組みをレクチャー。その後、高校生が興味を持ちそうな案件(図書館と旧西高校の移管)をピックアップして議会報告を行いました。やはりこの時点では緊張感がぬぐえず、質問もありませんでした。

次に各グループでワークショップを行いました。テーマは「足利市を魅力的なまちにするには」。こちらは自己紹介から肩の力が抜けてきたようで、各グループから活発な意見が出るようになりました。最後はグループごとに意見を発表して終了となりました。

 

最後にグループごとに成果を発表

 
今回の感想と反省ですが、生徒たちのスキルの高さや積極性に助けられた印象がありました。議会としても「なるべく分かり易いように」「なるべく高校生が興味を持てるように」と試行錯誤したことも成果に繋がりましたが、改善の余地もありそうです。
いずれにせよ、結果的には成功だったと思います。全体的に和気あいあいで、生徒たちも笑顔が絶えず、最後の発表も盛り上がりました。これをきっかけに「地方議会」や「議員」に興味を持ってもらうことができれば、投票率の向上、あるいは未来の担い手発掘に繋がっていくはずです。
 
最後に今回の議会報告会・意見交換会にあたり、ご協力いただいた各公立高校の校長先生はじめ職員の皆様、学生の皆様、また事前に様々な議論をして資料作成、挨拶まわり等をしていただいた「議会報告会実行委員会」の皆様には本当に感謝です。各議員がそれぞれの役割を積極的に果たしていくことで、議会改革はここまで進んでいくのだと実感した1日でした。私も与えられた役割をしっかり果たしていくよう、全力で頑張ります。