1.市長の政治姿勢について(足利市公共施設等総合管理計画、プロスポーツ戦略)
2.衆議院議員総選挙について(投票所と投票率)
3.中心市街地の活性化について(空き店舗、リノベーションまちづくり)
4.文化財の保護と活用につい(文化財公開事業)
P.55 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) おはようございます。
発言に入ります前に、本日は東日本大震災発災から15年の節目でもあります。亡くなられた全ての方々の御冥福をお祈りいたしますとともに、この出来事を風化させず、防災力強化に努めていくことをお誓いし、順次質問に入ってまいります。
市長の政治姿勢についてのうち、足利市公共施設等総合管理計画についてお伺いいたします。本市を含む多くの地方公共団体では、人口が増加し経済が拡大していた時代に整備された公共施設の維持管理が大きな問題となっています。増え過ぎた公共施設を適切な数と規模に整理し、持続可能な公共施設マネジメントを確立するため、平成28年に足利市公共施設等総合管理計画が策定されました。その後、令和2年には、具体的な施設の集約化や廃止などを示した足利市公共施設再編計画を策定し、令和6年にはこれまでの取組や個別計画を反映し、再編計画を包含する形で足利市公共施設等総合管理計画が改定されました。
同計画では、令和37年度を最終年度とし、短期、中期、長期と3期に分けて再編に取り組んでこられました。令和7年度は、短期の最終年度となります。そこで、短期で方向性が示された施設の再編状況について総括を伺います。
次に、同計画には、10年間の期ごとに見直すことを基本とするとともに、今後の上位計画等の見直しや社会情勢の変化等の状況に応じて、適宜見直しを行うと示されています。最初の計画策定から10年が経過します。この間、物価、人件費の高騰など社会情勢の変化、本市では市長の交代、中橋の架け替え、市役所整備の推進など、状況は確実に変わっております。
そこで、計画の見直しについて所見を伺います。
P.55 ◎答弁 市長(早川尚秀)
◎市長(早川尚秀) 答弁に入ります前に、東日本大震災の発生から本日で15年が経過いたしました。犠牲となられました全ての方々の御霊の安寧を心からお祈り申し上げます。
また、現在も行方不明となっている方や、全国に避難されている方々が、一日も早く故郷に戻れますことを心からお祈りいたします。
本市におきましても、引き続き災害から市民の生命と財産を守るため、継続して危機管理体制の強化、地域防災力の向上を推進してまいります。
それでは、答弁に入ります。13番、末吉利啓議員の御質問にお答えいたします。初めに、足利市公共施設等総合管理計画における短期での再編状況の総括についてお答えいたします。
本計画は、平成28年に策定し、令和37年度を最終年度とする40年間で公共施設の延べ床面積を42.2%削減する目標を掲げ、施設の集約化や複合化等により、施設総量の適正化を図ることを基本方針としております。令和7年度は、短期の取組期間の最終年度となっており、再編の取組について、これまで市民の皆様への丁寧な説明や、関係機関との綿密な調整を進めてきた結果、大橋町市営住宅や共同高等職業訓練校など、短期の取組期間で22の施設を用途廃止し、施設総量の適正化を進めることができました。
さらに南幸楽荘、御厨テニスコート、大前保育所、名草キャンプ場の4施設は、用途廃止後に、民間活力の導入により有効活用することができ、財源確保やまちづくりといった観点でも着実に成果につなげることができました。
次に、本計画の見直しについてであります。議員御指摘のとおり、本計画では10年ごとに見直すことを基本としておりますので、これまでの取組実績を踏まえ、令和8年度中に見直しを行います。既に庁議メンバーで構成される公共施設等マネジメント推進本部において、見直しに向けた議論もスタートしております。見直しに際しましては、維持管理費の圧縮に向けた様々な手法の検討や、未利用財産のさらなる利活用の推進などがポイントになると考えておりまして、こうした要素を見直しのプロセスの中でしっかりと検討してまいります。
公共施設マネジメントの目指すべきところは、今後の公共施設の維持管理や更新費用に係る将来世代の負担を減らすこと、また、真に必要で利便性の高い公共施設を将来世代に引き継いでいくことであると考えております。
公共施設の今後の在り方について、市民の皆様が大きな関心や期待を寄せていることは、これまでの市民の皆様との対話を通じ、私も強く感じています。課題を先送りせず、今後のビジョンをしっかりと持ち、職員とともに鋭意取り組んでまいります。
P.56 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 再質問いたします。
計画全体からしますと、短期は6年と期間が短いため、再編が計画された施設の割合は多くありません。ですが、答弁にあったように、かなりの実績を残していただきました。
そこで、計画に短期で再編が計上された施設中、幾つの施設で実施できたのか、その実施率と併せてお伺いいたします。
P.56 ◎答弁 総合政策部長(小宮一夫)
◎総合政策部長(小宮一夫) ただいまの再質問にお答えいたします。
足利市公共施設等総合管理計画におきましては、短期で大規模改修や集約化、廃止などの再編の方向性が計画されている施設は42施設でございました。そのうち、計画どおりに再編が実施できたのは32施設でありまして、実施率は約77%という状況でございます。
P.56 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 42施設中32施設ということで約77%、これは本当にしっかりとやっていただいたあかしではないかなと感じております。
それでは、続いて計画の見直しについて再質問いたします。先ほどの答弁のポイントとして、維持管理費の圧縮に向けた様々な手法の検討と、未利用財産のさらなる利活用の推進を挙げられておりました。私も重要なポイントだと考えますが、この2点をどのように反映していくのか、お伺いいたします。
P.56 ◎答弁 総合政策部長(小宮一夫)
◎総合政策部長(小宮一夫) ただいまの再質問にお答えいたします。
公共施設のマネジメントを考えるに当たりまして、施設総量の適正を図ることはもちろんでございますが、維持管理費の圧縮も重要な視点だと考えております。現在取り組んでいるものといたしましては、公共施設の照明のLED化を確実に進めていくほか、複数の施設の維持管理を一括して委託する包括管理業務委託など、効果的な手法について現在検討しておりまして、計画に盛り込んでいければと思っております。
また、未利用財産のさらなる利活用につきましては、サウンディング型市場調査を複数の施設をまとめて、定期的に実施することなど、民間事業者との対話の機会を増やすという視点、あるいは現在本市の未利用財産を掲載している公共R不動産などをはじめとした広報媒体の積極的な活用といった視点についても盛り込んでいきたいと考えております。
P.57 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 御答弁にありました包括管理業務委託については、効果を上げている自治体も散見されます。また、未利用財産の活用についてもさらに加速していただけるようですので、併せて御期待申し上げます。
最後に、副市長に再質問いたします。短期は、用途廃止になった施設や利用頻度が高くない施設など、比較的取り組みやすい案件が多かったと考えます。一方、令和8年度から令和17年度の中期10年間には、公民館や小中学校、保育所、消防団詰所など数がとても多い案件、市役所、市民会館、図書館など大型の案件がめじろ押しです。これらを10年間で実施していくためには、その推進力たる公共施設マネジメント課の強化はもとより、各施設所管課の再編担当の配置や、全庁的な意識の向上、ノウハウの共有など、体制を整えていくことが必要と考えます。大物の案件がめじろ押しの中期に向けた体制強化について、御所見をお伺いいたします。
P.57 ◎答弁 副市長(塚原達哉)
◎副市長(塚原達哉) ただいまの再質問にお答えいたします。
足利市公共施設等総合管理計画の中期における10年間での再編の取組は、着実な推進を図ることが必要な大変重要な課題と認識しているところであります。これまでの短期の取組期間におきましても、公共施設等マネジメント推進本部会議を定期的に開催し、各部局が所管しております施設の再編について、取組状況や課題を共有し、また活発な議論を交わして、その具現化を図り進めてきたところであります。
これまでのこうした取組の議論の中で、課題を乗り越えるためのノウハウやヒントが職員の間で共有され、職員一丸となって乗り越えていこうという意識の醸成にもつながっていると考えております。こうしたことを今後もさらに強めていきたいと考えております。
これまでの取組では、再編の推進を図ることと併せ、再編した施設等を利活用していくことにも努力してまいりましたが、市街化調整区域内に立地している施設では、法などによる規制により、新たな利活用の方法が制限される場合がありまして、そうしたときに利活用になかなか苦慮するケースもありました。中期に計画する施設は、市街化調整区域に立地する施設も多くあります。また、施設ごとにそれぞれ様々な課題も抱えております。再編した施設の利活用の推進が図れますように、庁内の体制強化と併せて、今後も規制緩和を国などに働きかけ、要望していきたいと考えております。
また、全ての職員にこの再編の意義や必要性を理解、浸透をより一層してもらうために、職員研修をさらに効果的に活用していきたいとも考えております。公共施設の再編の推進に当たりましては、引き続き市長のトップマネジメントの下で、全庁的な推進を図ってまいりたいと考えております。
P.57 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) これまで以上に厳しい判断が迫られる場面が増えることが予想されます。持続可能な公共施設マネジメントを確立し、真に必要な施設を次世代につなぐための体制強化をお願いいたします。
また、議員の一人として、しっかりとこの問題の本質に向き合い、議論していくことをお誓いし、次の質問に移ります。
プロスポーツ戦略についてお伺いいたします。このテーマについては、1年半前に議論をいたしましたが、状況も変化しておりますので、改めて質問させていただきます。早川市長は就任以来、プロスポーツを生かしたまちづくりに取り組んでこられました。包括連携協定を締結しているサッカーの栃木シティフットボールクラブ、バスケットボールの宇都宮ブレックス、サイクルロードレースのAstemo宇都宮ブリッツェン、ホームタウン連携協定を締結しているバレーボールのレーヴィス栃木、さらにはラグビー、ディビジョン3の狭山セコムラガッツなど、多くのプロスポーツ観戦の機会をつくってこられました。また、選手によるスクールの開催、社会貢献活動の参画、観戦婚活イベントの開催など、プロスポーツプラスアルファの様々な事業も積極的に展開してこられました。これらの大会誘致や事業実現に御尽力いただいた当該課はもちろん、各スポーツ関係団体の皆様に改めて敬意を表するところです。
そこで、改めてプロスポーツを生かしたまちづくりの現状評価と、さらなる推進に向けた課題をどのように捉えているのか、お伺いいたします。
P.58 ◎答弁 市長(早川尚秀)
◎市長(早川尚秀) ただいまの御質問にお答えいたします。
本市では、プロスポーツチームを地域資源として捉え、その力を生かしたまちづくりをスポーツ戦略課を中心に各課が連携して取り組み、足利市みどりと文化・スポーツ財団とも協力しながら様々な事業を行ってまいりました。まず、レーヴィス栃木や栃木シティフットボールクラブ、また狭山セコムラガッツと、それぞれのチームのスポンサー企業の御協力によりまして、足利市民を無料で御招待いただいた足利市民デーにおきましては、多くの市民が会場まで足を運び、熱気あふれる試合を観戦する機会となりました。とりわけ、去る令和8年1月10日、11日に行われましたレーヴィス栃木の市民デーでは、両日とも来場者が1,000人を超え、市民のスポーツへの関心の高まりを私自身強く実感しているところでもあります。
また、試合開催以外にも、レーヴィス栃木の選手による学校訪問や部活動指導、栃木シティフットボールクラブの選手によるサッカー教室や市内企業と連携したプログラミング教室の開催、Astemo宇都宮ブリッツェンにはVelo.Ashikagaサイクルフェスタへの協力や市内高校生を対象にした自転車安全教室などを開催、加えて市民球団であります全足利クラブにおきましても市内小学生への野球教室など、それぞれのチームによる多様な地域貢献活動を行っていただいております。
さらに、選手たちによる希少・難治性疾患の患者さんの生活の質の向上を目指す活動、RDDの啓発への参加や火災予防啓発などへの協力のほか、週末のホームゲーム開催に合わせた市役所窓口職員による応援用ユニフォームの着用など、プロスポーツの力を活用した事業が着実に成果として表れていると感じております。
一方で、さらなる推進に向けた課題といたしましては、スポーツを通じて創出された人の流れを全市的なにぎわいへと広げていくために、試合を観戦するだけでなく、地域経済の活性化につながる経済の循環を生み出すための仕掛けが必要と考えております。具体的には、市外からの誘客や回遊につなげる取組として、現在開催しているレーヴィス栃木、栃木シティフットボールクラブ、全足利クラブの3チームと史跡足利学校を連携させ、競技の垣根を越えた相互集客と町なか回遊につなげるためのデジタルスタンプラリーを本格的に活用していくことで、試合観戦に訪れた方を市内の観光名所や飲食店等へと誘導し、スポーツ観戦の体験をまちの体験へとつなげていけるように仕掛けるなど、新たな人の流れの創出と滞在時間の延伸にチャレンジしてまいります。
また、応援の輪の拡大や市民の連帯感を高める取組といたしましては、好きなスポーツを共通の推しとする出会いの場の創出や、町なかにチームフラッグを掲げることで視覚的にPRしていくなど、まち全体でチームを応援する機運を醸成していきたいと考えております。
プロスポーツチームは、本市の誇るべき貴重な地域資源であります。今後も、スポーツの力を最大限に生かした活気や成長を実感できる躍動感のあるまちづくりに全力で取り組んでまいります。
P.59 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 答弁にもありました今後の取組として、町なかにフラッグを掲出していただくですとか、あるいは市内回遊のためのデジタルスタンプラリー、こういったことは本当によい取組だなと感じておりますので、今後に期待したいと思います。
経済効果について再質問いたします。前回の一般質問では、幾つかの事例を示した上で、ファンの皆様に魅力ある観光資源や、応援してくれる協力店を紹介するなど、経済効果を最大化する取組について御提案をさせていただきました。その際、市内の経済波及効果につながるよう関係各部で検討していくとの答弁がありましたが、その後の進捗についてお伺いいたします。
P.59 ◎答弁 教育次長(板橋秀明)
◎教育次長(板橋秀明) ただいまの再質問にお答えいたします。
経済効果への事業の進捗でございますけれども、スポーツの試合を見るだけにさせない仕掛けづくりを期待されていることは承知しているところでございます。スポーツファンの皆様に市内周遊を促す協力店等の紹介や観光地とのセットプロモーションなど、市役所内部の連携や、その先の事業者などと関係構築が少しずつ進められているところでございます。今後も、このような取組を着実に進めていくことで、スポーツの熱量を地域経済の活力へと転換していきたいと考えております。
P.59 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 大変重要なポイントでありますので、市役所内外の関係強化、ぜひ努めていただきたいと思います。
施設整備について再質問いたします。プロスポーツを誘致するためには、チームの収入が最大化する設備や機器を整備することが必要になります。顧客満足度を上げ、チケットやグッズ、飲食等の売上げを伸ばし、余計なコストをかけないしつらえが求められます。その結果、プロスポーツに限らず、文科系の演者や興行主に選ばれ、稼働率向上にもつながります。
現在の足利市の施設は、栃の葉国体の時期に整備された、するスポーツの視点で整備をされておりますが、プロスポーツを誘致する、見るスポーツの視点から、これまでどのような改修等を行ってきたのか、お伺いいたします。
P.59 ◎答弁 教育次長(板橋秀明)
◎教育次長(板橋秀明) ただいまの再質問にお答えいたします。
施設整備についてでございますけれども、近年、選手が競技をするだけでなく、観客の見る環境面の充実も整えてきているところでございます。具体的には、足利市総合運動場硬式野球場ではスコアボードのフルカラーのLED化を図ったところでございます。また、足利市民体育館では、令和7年度に照明をLED化させる改修工事を行い、プレー環境の向上と併せまして、演出を含めた観戦環境の充実を図ったところでございます。さらに運営面の改善といたしましては、足利市民体育館での試合開催時に土足利用の解禁とトイレの改修など、来場者の利便性を飛躍的に高めたところでございます。
今後も、ハード、ソフト両面でプロスポーツチームがする、観客が見る、集まる環境の充実を図ってまいりたいと思います。
P.59 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 非常に短期間でかなり整備していただいたのかなと感じております。
運営面で土足の解禁、こちらは特に関係者、あるいは来場者の方から高い評価を得ておりますので、ぜひ引き続きこの施設整備についても御検討いただきたいと思います。
足利市総合運動場並びに足利市民体育館について再質問いたします。昨今プロスポーツの試合が多く誘致され、全国からの来場者も増加しております。しかし、同施設は見るスポーツの視点から考えますと、少々時代に合わない部分も出てきているように感じます。例えば駐車場一つとっても、収容数は多いのですが、場所を示すサインがない、アスファルト舗装されていない、白線の間隔が異常に狭いなど、ホスピタリティーの面で課題もあります。こうした課題も含め、同施設を見るスポーツの視点から俯瞰しどのように整備していくのか、考えを整理する時期に来ていると考えますが、御所見をお伺いいたします。
P.60 ◎答弁 教育次長(板橋秀明)
◎教育次長(板橋秀明) ただいまの再質問にお答えいたします。
これまでは、個別スポーツ施設ごとに対策を行ってきたところでございますが、本市のスポーツ施設が一つのエリアに集積している地理的利便性を考えると、今後はエリア全体をスタジアムとして考えていきたいと考えます。現在は、必要な情報はスマートフォンなどから手軽に得られるため、初めて来場される方の視点に立った情報発信や情報案内に努めるとともに、分かりやすい案内板の整備や駐車場自体の使いやすさを向上させるなど、エリア全体のホスピタリティーを高められるよう、総合的に検討していきたいと考えております。
P.60 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) ぜひ総合的な俯瞰した検討をお願いいたします。
ラグビーについて再質問いたします。今シーズンは、ラグビーリーグワンディビジョン3の狭山セコムラガッツの公式戦を誘致していただきました。当日は、ホームである埼玉県狭山市周辺のファンを中心に、毎試合約500名の観衆が集い、迫力のある試合が展開されました。
さて、狭山セコムラガッツについては、狭山市に令和8年12月頃にホームスタジアム、セコムラグビースタジアム(仮称)が完成する予定で、今後はそちらでホームゲームが行われることになります。本市には、子供向けのラグビースクールもあり、高校のチームもあります。また、女子プロチームサンクオーレ足利も令和8年4月から本格始動の予定です。せっかく盛り上がってきた足利市のラグビー熱をさらに後押しするためにも、来シーズンから宇都宮市にホームタウンを移転するリーグワンディビジョン1の三重ホンダヒートとの何がしかの連携は模索できないでしょうか。少し気が早いかもしれませんが、現時点での御所見を伺います。
P.60 ◎答弁 教育次長(板橋秀明)
◎教育次長(板橋秀明) ただいまの再質問にお答えいたします。
今シーズンの足利市総合運動場陸上競技場で開催されましたリーグワンディビジョン3の狭山セコムラガッツの公式戦には多くのファンが集まりまして、集客ポテンシャルの高さが証明されたところでございます。また、関東大学ラグビー対抗戦やクラブチームの宇都宮VOLT’Sの公式戦も行われたところでございます。これは、競技場を利用したラグビー関係者からは、施設を管理する足利市みどりと文化・スポーツ財団の施設利用の柔軟さなど、運営面において高い評価を受けているためと思われるところでございます。
本市は、かつて三洋電機株式会社足利工場があったことや、栃の葉国体でラグビー競技の会場となるなど、以前からラグビー熱が高かったところでございます。今後につきましては、令和8年の秋から新たに宇都宮市を拠点とする三重ホンダヒートはディビジョン1でございます。観客席数などの関係から、本市での公式戦の開催は困難でありますが、それ以外のラグビーをきっかけとしたファンとの交流ができるような連携を模索しながら、関係性のある様々なカテゴリーのチームとのつながりを大切にして、足利市のラグビー文化をさらにアップデートしていきたいと考えております。
P.60 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) ぜひこれまで連携してきた各チームとの関係も大切にしながら、ラグビー文化のアップデートを期待しております。
続いて、サッカーについて再質問いたします。栃木シティフットボールクラブは、現在J2に昇格し、本市もホームタウンとなっています。また、懸案だった旧足利高等学校についても、親会社の株式会社日本理化インダストリーズに御購入いただき、ユースチームの育成拠点等で活用していただく流れがあります。これまで市民デーとして多くの市民を御招待いただいておりますが、地元足利市でも練習試合やユースチームなどの試合が見られる機会がつくられれば、さらなるファンの獲得や地域の盛り上がりにつながると考えますが、可能性についてお伺いいたします。
P.61 ◎答弁 教育次長(板橋秀明)
◎教育次長(板橋秀明) ただいまの再質問にお答えいたします。
プロスポーツチームが身近にあるという環境は、市民の愛着、シビックプライドを育む一つの方法であると考えております。新たに旧足利高等学校を育成拠点とします栃木シティフットボールクラブともさらなる連携を図りまして、トップチームの公開練習や下部組織の試合の誘致などを通じまして、チームとともに本市が成長していけるチャンスがありますので、より一層関係性を深めてまいりたいと考えます。
P.61 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 次に、市長に再質問いたします。
栃木シティフットボールクラブの拠点となる旧足利高等学校と先ほどの足利市総合運動場、足利市民体育館は近いエリアにあります。せっかく本市の遊休資産に新たな拠点を整備していただくのであれば、スポーツ観戦の施設利用など、スポーツ拠点として何らかの連携を模索し、その発信力や活用を強化できるのではないでしょうか。抽象的な話かもしれませんが、現段階での御所見を伺います。
P.61 ◎答弁 市長(早川尚秀)
◎市長(早川尚秀) 再質問にお答えいたします。
議員御指摘のとおり、民間所有となりました旧足利高等学校と、そして公共の拠点となっております足利市総合運動場などは地理的にも近接しておりまして、エリア一帯をスタジアムとして捉えていくことで相乗効果も期待できる、そして双方に意義があるものと考えております。
また、幸いにして栃木シティフットボールクラブのメインスポンサーであります株式会社日本理化インダストリーズは、地元地域に対して非常に地域振興とか、地域に開かれた施設ということで、大変好意的なビジョンを持っていただいておりますことを本当にありがたいと思っていますし、我々にとりましても重要なパートナーであるという認識を私自身持っております。
ですから、今後はまだ想像の段階ではありますが、イベントの共同開催や情報発信の統合といったことによりまして、このエリア全体のブランド力を高めながら、相乗的な効果を生み出していけるように検討を重ね、また先方とも協議をしていきたいと思っております。
P.61 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) ぜひその構想、あるいは妄想から、この地域がスポーツ拠点として発展することを御期待申し上げます。
続けて、市長に再質問いたします。プロスポーツ集客の観点で本市を見ますと、人口約13万人ですので、市場規模はそこまで大きくありません。一方、両毛地域で見ますと、11市町で人口83万人を誇ります。隣の群馬県太田市には、バスケットボールBリーグの群馬クレインサンダーズ、ラグビーディビジョン2の日野レッドドルフィンズが試合をしております。佐野市は、栃木シティフットボールクラブのホームタウンになっています。こうした両毛圏内でプロスポーツを楽しむ文化や経済圏が確立すれば、地域経済の活性化やチームの安定運営にも資することが考えられますが、御所見をお伺いいたします。
P.62 ◎答弁 市長(早川尚秀)
◎市長(早川尚秀) お答えいたします。
プロスポーツを通じて、議員御指摘の両毛圏域を一つの市場として、マーケットとして捉える視点というのは、人口13万人の足利市という枠を超えまして、83万人の大きな経済圏といったものを構築するという未来志向で、まさに夢のある構想であると、そのように感じております。既に、隣接する太田市の群馬クレインサンダーズ戦を訪れたファンの方々が、足利市に宿泊をして飲食を楽しんでいらっしゃるという新しい人の流れが生まれているということも実際お聞きしております。
そのような中で、足利市と包括連携協定を結んでおります同じBリーグの宇都宮ブレックスと足利市の関係もありますので、とても悩ましいところではありますが、市民の方々にも宇都宮ブレックスのファンであると同時に、バスケットボール全体のファンであるということもありますので、まずは市民の見る機会も増やす相乗効果も考えながら、まずは両毛圏域の自治体の担当者同士による情報共有といったことから始めていきまして、スポーツで経済が回る仕組みも模索し、その先々には民間事業者にも協力をいただきながら、両毛圏域へ経済波及効果が現われるように取り組んでいきたいと考えております。
前々からお伝えしておりますとおり、プロスポーツがまちを盛り上げる大きな力となると信じております。今後も全庁一丸となって、市民や事業者の皆様とともに力を合わせて、また協力をいただきながら、プロスポーツチーム等と連携をして、まさに躍動するまち足利市をつくり上げていきたいと考えております。
P.62 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 近隣に同じ競技で複数チームがあるというのはよいところもある反面、大変悩ましい部分があるのは私も承知しております。御答弁のとおり、まずは情報共有、あるいは意見交換から始めていただければと思います。
また、この両毛圏でこういったプロスポーツの大会も含めたイベントを一覧できるような、そういったポータルサイトなどがあるとよいのかななどとも感じておりますので、その辺りも含めて御検討ください。
この短期間でこれだけのチームと協定を結び、多くの試合を誘致し、様々な事業を展開できたのは、市長の英断と担当職員の努力のたまものだと思います。そして、何より全力で試合や練習に取り組んでいる選手、それを支えるスタッフ、そして協賛企業、サポーターあってこそだと思います。歴史と文化のまち足利にプロスポーツという新たな強みを確立するため、引き続きの御尽力をお願いし、次の質問に移ります。
衆議院議員総選挙についてのうち、投票所と投票率についてお伺いいたします。令和8年2月8日に投開票が行われた衆議院議員総選挙では、期日前投票者が過去最多となり、特に商業施設での投票者が増加いたしました。選挙管理委員会としても、様々な啓発活動を実施していただいたかと思います。コムファーストショッピングセンターでの期日前投票の盛況ぶりを見ると、これまで多くの議員が議論してきたことが功を奏したと安堵したところであります。
また、同選挙においては、全国的にも投票率が向上いたしました。そこで、本市として、同選挙における投票所の配置や運営並びに投票率についてどのように評価するか、お伺いいたします。
P.62 ◎答弁 行政委員会事務局長(倉上豊治)
◎行政委員会事務局長(倉上豊治) ただいまの御質問にお答えします。
今回の衆議院議員総選挙では、過去最多の2万4,222人の有権者が期日前投票を行いました。期日前投票所の商業施設では9,934人が投票を行い、期日前投票者全体の約4割を占めました。商業施設での期日前投票者は、近年の各選挙において増加の傾向を示しております。これは、選挙期日の投票日に投票所に行けない有権者の利便性を確保する期日前投票制度が広く浸透したことを示し、投票に併せて買物もできる商業施設での期日前投票が、有権者のニーズを的確に捉えた結果であると感じております。
一方で、土曜日や日曜日における期日前投票を行う有権者が増えたことにより、商業施設の期日前投票所において課題や改善点が見えました。今回の選挙の投票状況から、期日前投票者数の増加と全体の投票率の向上は相関性があると思われるため、市民が投票しやすい環境の整備を継続して行うことが大変重要であると改めて認識いたしました。引き続き、有権者のニーズに応じた期日前投票所の設置及び運営、さらに若年層の投票定着に向けた啓発内容の情報発信などを行い、投票率の向上に努めてまいります。
P.63 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 再質問いたします。
商業施設の期日前投票所が盛況であった一方、土曜・日曜には40分の待ちになるような混雑状況も発生したと確認しております。そこで、商業施設においてスムーズに投票が行えるよう改善策を講じることや、移動式期日前投票所の導入など、時代に即した方法を検討する時期であると考えますが、御所見を伺います。
P.63 ◎答弁 行政委員会事務局長(倉上豊治)
◎行政委員会事務局長(倉上豊治) ただいまの再質問にお答えいたします。
直近の各選挙では、市役所や商業施設の期日前投票所において、特に土曜日や日曜日に待ち時間が生じる場面がございました。待ち時間が少なくなるよう、市全体で期日前投票の環境を見直し、土曜・日曜の開設を増やすなど検討したいと考えております。移動式期日前投票所につきましては、オンラインでつなぐことが前提でございます。よって、インターネット回線が安定かつ強靱なセキュリティーがあることが条件となっております。このような条件をクリアできるよう、先進都市の事例を参考として、継続して検討してまいりたいと考えております。
P.63 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) ぜひ先進市の事例を検討しながら、導入に向けて検討いただければと思います。あわせて、商業施設も大変人気でありますので、その追加についても御検討いただければと思います。
投票率について再質問いたします。今回の若年層投票率についてどのように分析しているのか、お伺いします。
P.63 ◎答弁 行政委員会事務局長(倉上豊治)
◎行政委員会事務局長(倉上豊治) ただいまの再質問にお答えいたします。
今回の衆議院議員総選挙の全体の投票率は49.4%に対しまして、最も投票率の低かった年齢が23歳の25.4%、次いで20歳の25.6%でございました。一方で、18歳の投票率は47.1%でありまして、全体平均とほぼ同じでございました。18歳は、主権者教育を高等学校などで身近に学ぶ機会があるので、政治への関心が高いと思われます。引き続き、29歳以下の有権者に重点を置きまして、選挙啓発のダイレクトメールを送るなど、選挙や政治への関心を高められるよう啓発を行ってまいります。
P.63 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 18歳の投票率が約47%というのは、本当に高い可能性を秘めていると感じております。つまり学校で教えれば、しっかりと投票に行ってくれるということを示しているのではないかと感じます。我々市議会といたしましても広報広聴活動に尽力して、有権者教育に努めてまいりますので、引き続きの御尽力をお願いいたします。
再質問いたします。投票済証は、選挙の投票後に希望者に交付されるカードや書面です。近年は、若年層の投票率向上や地域活性化を目的としたユニークな取組が全国で広がっております。例えば東京都墨田区では、葛飾北斎の作品を用いたデザインとなっており、複数種類あり大変人気です。佐野市では、さのまるが描かれたしおり型の投票済証を配布しています。
本市においても、先ほどのプロスポーツチームの選手や田崎草雲の作品、刀剣など、コンテンツには恵まれていると思いますので、一考の価値があると思いますが、いかがでしょうか。
P.64 ◎答弁 行政委員会事務局長(倉上豊治)
◎行政委員会事務局長(倉上豊治) ただいまの再質問にお答えいたします。
本市の各選挙における投票済証は、名刺サイズで選挙名、選挙執行日、選挙管理委員会名の文字に加え、選挙啓発イメージキャラクターのめいすいくんのイラストを使用しております。投票済証については、選挙名などを見やすく、分かりやすくすることが第一でございまして、さらに記載内容が公職選挙法に抵触しないようにする必要がございます。本市には恵まれた地域資源があるため、デザイン等を変更する際は、法令に基づきまして検討したいと思っております。
P.64 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 恵まれたコンテンツがありますので、ぜひ御検討をお願いしたいと思います。細かいことかもしれませんが、これらの積み重ねで投票率向上に結びつくと考えますし、郷土愛の醸成にもつながると思いますので、御検討をお願いし、次の質問に移ります。
中心市街地の活性化についてのうち、空き店舗についてお伺いいたします。これまで同テーマについては、土地区画整理事業、景観整備、観光振興、それらを包含した足利市まちなか賑わいプランなど、多角的に質問をしてまいりました。今回は、増加する空き店舗とその活用に特化して質問してまいります。言うまでもなく、中心市街地の活性化を図る上で、空き店舗などの遊休資産の活用は重要な課題であります。第8次足利市総合計画はもとより、先ほどの足利市まちなか賑わいプランにも市の取組内容として、新規出店の支援、個性的な店舗の誘導など、空き店舗対策の施策が示されております。
令和7年第4回市議会定例会の一般質問では、空き店舗の現状や補助制度の効果について議論いたしましたが、活性化を図り、結果を出していくためには、まず正確な実態を把握することが不可欠です。中心市街地の空き店舗の実態把握について御所見を伺います。
P.64 ◎答弁 産業観光部長(関口佳和)
◎産業観光部長(関口佳和) ただいまの御質問にお答えします。
中心市街地の活性化を図る上で、空き店舗などの遊休資産を有効に活用することは重要な課題であると認識しており、空き店舗への出店者に対して補助金を交付するなどの支援を行っております。一方で、現在空き店舗などの不動産物件のほとんどが流通していない状況から、実際に出店を希望する方からは、自ら空き物件を探して賃貸交渉をすることが負担であるとの声があります。
また、これまで町なかの空き店舗の実態を把握するために、職員による外観からの目視や郵送による貸出しの意向調査を実施してきました。その結果、主要道路沿いには相当数の空き店舗が確認されたものの、貸出し可能な物件の掘り起こしには至っておりません。
そこで、空き店舗の詳細な状況を確認するため、栃木県宅地建物取引業協会県南支部に御協力いただき、実態調査や利活用などに向けての意見交換を行っております。そして、令和8年度からは、同協会との連携を図り、町なかの空き店舗の実態調査を行い、物件の掘り起こしから不動産流通に乗せるための取組を進めてまいります。
P.64 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 実は、先日私が受け入れているインターンの大学生に、中央商店街等遊休資産活用支援事業費補助金の対象エリアの空き店舗状況を目視で確認し、地図にプロットする作業を行っていただきました。
当該エリアには、相当数の空き店舗があるものの、借主募集の貼り紙が張ってあった物件は僅かに3件でありました。参考までに大手不動産仲介サイトで検索しても同様です。令和7年第4回市議会定例会の答弁でありました当該エリアの空き店舗数約100件で考えますと、空き店舗中借りられる店舗の割合は僅か3%ということになります。だからこそ、残り97%の実態把握が急務であるため、令和8年度からの実態調査は課題解決の重要な一歩になると確信しております。具体的な話は、予算審査特別委員会の範疇になりますので、その際にお伺いいたします。
再質問いたします。空き店舗対策が効果を上げている各地の自治体を見ますと、職員が専属である程度長い期間担当課に配属され、地域住民や商業団体など、市民との深い信頼関係を築いているという共通点が見えてきます。そこで、本市商業にぎわい課の職員の皆様には、ぜひ実態調査に同行したり、業務中はもちろん、プライベートでも町にダイブをしていただいたりすることで、不動産オーナーや自治会長など、キーマンとの信頼関係を構築していただくことが重要と考えます。市職員と市民との信頼関係構築について御所見を伺います。
P.65 ◎答弁 産業観光部長(関口佳和)
◎産業観光部長(関口佳和) ただいまの再質問にお答えいたします。
まちを活性化させようとするとき、関係者との信頼関係構築はとても重要なことだと思います。そのことから、これまでも機会を捉えて、商業関係者の方々などとの情報交換を行ってまいりました。令和7年度は、そこから一歩踏み出して、地域の商店会、地域住民との勉強会に足を運び、情報共有や意見交換を行ってまいりました。また、不動産関係者や若手経営者とも、空き店舗の活用などの情報交換を行ったところでございます。
そのような取組の中で、町なかの商業者との対話を重ねることを通じて、具体的な事業といたしまして、門前マルシェに合わせた石畳マルシェの試行につながったところでございます。今後も、このように対話を重ねて意思疎通を図りまして、信頼関係を構築することが、事業実施に欠かせないものと感じております。
P.65 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 多くの成功事例を見た中で、市民と職員との信頼関係は大変重要なポイントだと感じております。引き続き、この点はぜひベースに置いて考えていただければと思います。
次に、中心市街地の活性化についてのうち、リノベーションまちづくりについてお伺いいたします。令和7年第4回市議会定例会の一般質問で提言をさせていただいたリノベーションまちづくりは、既存資産を活用して自治体の都市、地域、経営課題を解決していく手法であり、全国的に成果を上げてまいりました。令和7年10月に教育経済建設常任委員会の視察で伺った岐阜県岐阜市の取組からも、多くの議員がその有効性を確認させていただきました。土地区画整理事業や中橋架け替えが本格的に進む今こそ、空き店舗対策の種まきとして同手法の導入を検討すべきと考えますが、御所見を伺います。
P.65 ◎答弁 産業観光部長(関口佳和)
◎産業観光部長(関口佳和) ただいまの御質問にお答えします。
議員から御提言いただきましたリノベーションのまちづくりにつきましては、若手職員による群馬県前橋市の実態調査を行いました。そこでは、自治会、商店街、不動産会社などの民間の多様な参画者と連携し、町なかの空き物件とそれを活用する人のマッチングを行っており、本市の空き店舗対策の参考になる手法として学ぶことができました。
本市では、現在、空き店舗への出店補助金のほか、事業継続性を高めるための創業後の支援を行っております。今後、町なかに魅力ある個性的な店舗を増やしていくため、さきの御質問に対して答弁させていただいたとおり、まずは町なかの空き店舗の実態調査による物件の掘り起こしとともに、自治会や足利商工会議所、地域の商店会、宅地建物取引業協会、若手経営者などとの意見交換を進め、空き店舗と出店者をつなぐよりよい手法を整えてまいります。
P.66 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 再質問いたします。
若手職員による視察を行っていただいたということで迅速な対応に感謝いたします。そこで、視察に行かれた職員の皆様の感想や、本市に生かせると感じた部分などがありましたらお聞かせください。
P.66 ◎答弁 産業観光部長(関口佳和)
◎産業観光部長(関口佳和) ただいまの再質問にお答えいたします。
前橋市には、足利市まちなか賑わいプランの今後の実現に向けまして、商業にぎわい課、都市政策課、市街地整備課の職員が伺いました。そこでは、自治会や商店街、不動産会社などの多様な参画者が連携した、空き店舗と出店者のマッチング手法が参考になったところでございます。多様な関係者とのつなぎ役となる市職員は、地域の人たちとのコミュニケーションを心がけておりました。また、出店希望者のヒアリングには時間をかけ、丁寧に行い、その中では町の案内を実施するなどしており、その結果といたしまして4年間で47件の出店につながっているところでございます。このことからも、空き店舗の活用には関係者との連携が重要であると感じたところでございます。そういうことから、関係者との勉強会などに参加し、意思疎通を図っているところでございます。
P.66 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 若手職員の方が課をまたいで伺っていただいたということはすごく重要だったかと思います。組織の縦割りを超えるというのは、このテーマについては非常に重要なポイントであると捉えております。
また、4年間で47件という実績、この前橋市のマチスタントという事業は、同類の事業の中でもかなり進んだ事業でありますので、これを先進地で体感されたということも非常に有効だったのではないかと思っております。
再質問いたします。前段で議論した実態調査でありますが、課題解決の重要な一歩と評させていただきました。空き店舗の状況を把握したら、そこに投資、出店、仲介するプレーヤーを増やしていかなければ、スピード感のある新規出店にはつながりません。そこで、実態調査と同時並行で、パブリックマインドを持ったプレーヤーを増やしていく取組を行ってはいかがでしょうか。
例えば講演会などの啓発系イベントを通じて、私も出店したい、チャレンジしたい、このまちにはこんな可能性があるのだといった市内外のプレーヤーのやる気に火をつける事業を計画できないでしょうか。リノベーションまちづくりの第一人者である清水義次氏が代表取締役を務める株式会社リノベリングでは、こういった事業を総合的にプロデュースもしていますし、先ほどの前橋市マチスタントの担当者の方に講演を行っていただいてもよいと考えますが、いかがでしょうか。
P.66 ◎答弁 産業観光部長(関口佳和)
◎産業観光部長(関口佳和) ただいまの再質問にお答えいたします。
議員御提案のとおり、多くの方に関わっていただくことが必要だと感じております。行政といたしましては、まず空き店舗の実態調査を着実に進めるとともに、地域の関係者との連携を深めていきたいと思います。また、地域住民の方や商店会の方々が地域課題に関心を持ちまして、その解決に向けた御提案のありました講演会や勉強会を開催する団体等に対しましては、事業の講演や補助金を交付するなど、後押しをしてまいりたいと考えております。
P.66 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 再質問いたします。
こういった新しいうねりをつくる際、既に様々な活性化事業に取り組んでいる商業団体、市民団体などと連携していくことが有効と考えます。例えば先ほどの講演会一つとっても、周知を依頼したり、パネラーになってもらったりとうまく巻き込みながら、そのノウハウと熱を伝播させていくことが有効です。既存の団体や活動との連携について御所見を伺います。
P.67 ◎答弁 産業観光部長(関口佳和)
◎産業観光部長(関口佳和) ただいまの再質問にお答えいたします。
具体的に足利駅前商店街振興会では、JR足利駅前の未来を考える市民勉強会を実施しまして、そこに職員も招かれました。そこでは、地域住民や各種団体の方が参加しておりまして、将来のありたい姿について意見交換を行ったところでございます。こうした地域主体の取組が始まっております。地域関係者との連携は重要でありますので、今後も意見交換などに努めてまいります。
P.67 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 御答弁いただいた団体も含めまして、足利商工会議所など地元経済、あるいは商業団体とも連携をしながらの推進をお願いいたします。
いずれにいたしましても、令和7年第4回市議会定例会の一般質問にて明らかになったように、残念ながら10年で空き店舗数が倍増している状況でありますので、スピード感を持って公民連携を進めながら取り組んでいただきたいと思います。
次の質問に移ります。文化財の保護と活用についてのうち、文化財公開事業についてお伺いいたします。同事業は、文化財の価値について市民の理解を深めるため、平成18年から足利の文化財一斉公開として実施されてきました。市内各地の文化財を特別に公開する事業で、最大73か所で公開されてきました。私自身、長年ガイドとして参加しておりますが、本市の文化財が鑁阿寺や史跡足利学校だけでなく、各地で数多く守られてきたことを実感いたします。同事業を機に、文化財所有者が積極的に文化財の説明を行ったり、指定文化財以外の文化財を公開したり、市外から多くの観光客を集めるなど波及効果も出ております。また、他自治体からも視察に来られ、類似の事業が各地で展開しております。
令和5年から、足利の文化財特別公開と名称を変え、市内を五つのエリアに分けて実施をしています。リニューアルから3回実施したこの機に、同事業に関する現在の評価と今後の課題についてお聞かせください。
P.67 ◎答弁 教育次長(板橋秀明)
◎教育次長(板橋秀明) ただいまの御質問にお答えいたします。
本市の文化財公開事業につきましては、これまであまり知られていない各地域の文化財にスポットを当て、文化財所有者に公開する機会を提供し、多くの方にその価値や魅力を知っていただく趣旨から、現在足利の文化財特別公開として、市内を東西南北と中央の5地区に分けて、毎年1地区ずつ順番に実施しているものでございます。
特別公開として公開先の地区を限定したことで、文化財をじっくり見ることができ、1か所当たりの見学者も増加いたしました。見学者からは、文化財所有者が丁寧な説明や、より手厚い対応をしていただけたことから、地域の貴重な文化財の価値を改めて知ることができたとの御意見をいただきました。
また、令和7年度は、初めて県立足利南高等学校の生徒によるチラシやポスターのデザイン作成や文化財の現地説明、校舎内での展示や体験などの御協力をいただき、見学者から大変好評をいただいたところでございます。さらに公開地区以外の川崎町では、自主的に文化財の公開を開催していただきました。こうした取組の結果、特別公開は一斉公開と比べまして、より充実した事業になってきていると評価しているところでございます。
今後の課題といたしましては、各公開地区以外の自主的に開催される文化財公開や各種イベントなどとのさらなる連携や周知、他部門との連携による誘客などであると捉えております。引き続き研究を行いまして、本市文化財のさらなる周知により理解を深め、文化財の魅力向上とにぎわいの創出に努めてまいります。
P.68 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 評価について密度が濃いというようなお話がありました。その分、事務局のケアが行き届いたり、あるいは深い事業ができるといった部分で一定の評価はできるのかなと思っております。
再質問いたします。5年に1度の開催ですと、次の開催までに時間が空いてしまい、せっかく地域で盛り上がった機運が低下してしまうおそれがあります。そこで、エリアを5か所から4か所にする、あるいは年に2回開催するなど、サイクルを短くする工夫はできないでしょうか。
また、答弁された同時期に独自で実施されている庭園の特別公開や御朱印巡り、またエリア外でも公開の意思がある文化財関係者に確認を行い、それらをリーフレット等に掲載することで、事業としての厚みや価値も高まると考えます。エリアの枠組み、エリア外の文化財との連携について御所見を伺います。
P.68 ◎答弁 教育次長(板橋秀明)
◎教育次長(板橋秀明) ただいまの再質問にお答えいたします。
一斉公開のように市内全域を対象として実施する場合には、限られた時間の中で見学しようとしますと、どうしても名前の知られた文化財に偏ってしまう傾向があることから、特別公開として地区ごとの開催としたものでございます。
議員御指摘の今後の開催時期の在り方につきましては、現在の地区ごとの実施方式が一巡いたしまして、その実施結果を踏まえた上で、以前のような一斉公開の形式がよいのか、あるいは地区を5地区から4地区にするなど地区割を見直し、開催スパンを短くする方法がよいのかなど検討していきたいと思っております。
また、同時期に独自で実施されております庭園の特別公開や、公開対象地区以外で自主的に開催している文化財公開につきましても、リーフレットやホームページに情報を掲載し周知を図るなど、相乗効果によって事業の効果を高められるようにしてまいりたいと考えております。
P.68 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 文化財所有者の方の高齢化等もありますので、ぜひ迅速に御検討いただきたいと思います。
再質問いたします。令和7年度の成果として、県立足利南高等学校による全面的な協力を得られた旨の答弁がありました。見学者の理解が深まったことはもちろん、生徒自身が足利市の歴史や文化を自ら学び、関心を高められたことは、大きな収穫であったと考えます。こうした取組は単発で終わらせず、継続して行うことが重要と考えます。令和8年度以降の文化財公開においても、高等学校と連携した取組を継続すべきと考えますが、御所見を伺います。
P.68 ◎答弁 教育次長(板橋秀明)
◎教育次長(板橋秀明) ただいまの再質問にお答えいたします。
今回、足利南高等学校の御協力によりまして、学校内での展示や体験コーナーを設置したほか、文化財公開先5か所におきまして、生徒の手作り資料を使用した説明を行ったところでございます。そうしたことから、参加者はもちろん、公開先の文化財の所有者からも大変好評であったところでございます。生徒の中には、市外から通学する方もいらっしゃる中、足利市の歴史や文化財を学んだことがきっかけとなり、もっと足利市のことを知りたいというような感想も多くいただいたところでございます。
こうした文化財公開事業への参加を通しまして、本市の文化財や歴史に興味を持ち、本市の魅力を深めていただくことは大変喜ばしいことと率直に感じているところでございます。足利南高等学校におきましては、引き続き何らかの形で御協力をお願いしていきたいと思っているところでございます。また、令和8年度の開催に当たりましては、対象地区となる高校にも協力のお声がけをしていきたいと考えております。よろしくお願いします。
P.69 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 先ほどの足利南高等学校、こちらが先ほど冒頭の答弁にあった密度の濃いという、そういった部分なのかなと感じております。引き続き足利南高等学校との連携を続けていただきながら、また新規協力校の発掘、こちらも進めていただきたいと思います。
集客と回遊性向上について再質問いたします。一斉公開時代の最多来場者数は、平成21年度の延べ2万7,595名でした。エリアを限定している特別公開では、令和6年度が1,705名と約94%も減少しています。当時から、当該事業と可能性を鑑み、もっと多くの方にお越しいただいたほうがよいという提言を様々な形でさせていただきました。来場者アンケートにも、もっと宣伝したほうがよいという意見は多く、現場でも類似の声を聞かせていただいております。
一方、市外から多くの方にお越しいただくためには、文化課のPRだけでは限界があります。観光まちづくり課や足利市観光協会とのさらなる連携強化が必要だと考えます。様々な媒体への同事業の掲載、東武伊勢崎線、JR両毛線など近隣駅での観光誘客、見学ツアーの企画など、できることはたくさんあると考えます。さらに開催エリアの公民館に御協力いただき、自治会をはじめとした地元団体、住民へ周知を行うことも重要です。生涯学習課が所管する教育目標、郷土の自然や文化に親しみ、その保護、振興発展に努めるにも合致する取組であります。
また、市内の回遊性向上には、商業部門との連携も必要になってきます。せっかくお越しいただいた市外の方に市内の飲食店を楽しんでいただいたり、お土産を購入していただいたりと、経済効果を高める工夫もできるはずです。これら他部署との連携強化について御所見を伺います。
P.69 ◎答弁 教育次長(板橋秀明)
◎教育次長(板橋秀明) ただいまの再質問にお答えをいたします。
この文化財特別公開事業につきましては、実行委員会を組織して実施しているところでございます。実行委員会には、足利市観光協会や足利商工会議所、足利市坂西商工会等の団体から委員として参画をいただいており、こうした団体とも連携し、積極的な情報発信などの取組を働きかけていきたいと考えております。
また、開催地区内の各種団体や住民への周知につきましては、公民館へのチラシの配布やポスター掲示のほか、地区文化祭の開催時にPRを行ってきているところでございます。地元への周知は大変重要と考えますので、今後は公民館だよりへの掲載や、自治会等への周知を図っていきたいと考えております。
さらに、観光部門及び商業部門との連携をさらに深めまして、市外からの誘客や地域の魅力ある食や体験との結びつけを行うなど、回遊性の向上を図って、経済効果を高めるための取組を研究してまいりたいと考えております。
P.69 ◆質問 13番議員(末吉利啓)
◆13番議員(末吉利啓) 前向きかつ未来志向な答弁をいただきました。ありがとうございました。
特に観光と文化は早川市長がフロアを隣にしていただきました。この文化財公開事業というのは、その連携がまさに試される事業だと思っておりますので、引き続き他部署との連携強化をお願いいたします。
最後に、とある神社でガイドをされている女性、仮にAさんとしますが、その方のエピソードをお話しします。Aさんは、もともと文化財や歴史に詳しかったわけではありませんでしたが、地元の熱心な方の影響でガイドをすることになりました。ガイドを続けるうちにどんどん知識をつけられ、解説も上達されていきました。見学に来られた多くの方から、この文化財はすばらしい、足利市はよいところだと言われ、さらにモチベーションが上がったそうです。
残念ながらガイドに誘った地元の熱心な方は、令和7年亡くなられてしまいました。しかし、同年、Aさんの20代の娘さんが初めてガイドを手伝うようになってくれました。娘さんに話を聞くと、熱心な母親の姿を見て感心した。地元の歴史に関心を持てたとおっしゃっていました。地域の宝は、文化財そのものではなく、それを大事にしてきた人そのものなのかもしれません。地元の歴史や文化財に光を当てることで郷土愛を育み、次世代につないでいく文化財公開事業の真髄を見た気がしました。
そんな当該事業が、コロナ禍を経て、充実している部分もありますが、制度疲労を起こしている現状もあります。ぜひ市外から多くの方を集め、シビックプライドを高め、歴史や文化財を次世代につないでいける、すばらしい事業へと発展させていただくことを御期待申し上げます。この事業には、本市が目指す歴史観光都市足利の可能性が詰まっています。
ただいまの板橋教育次長の答弁をもちまして、私の全ての質問を終わります。






