足利市の観光は今、大きな岐路に立っています。
本市の年間観光入込客数は、平成30年に過去最高の507万人を記録したものの、コロナ禍により大きく減退しました。現在は関係各位のご尽力により息を吹き返し、令和4年度以降は400万人台を維持しています。
しかし、根深い課題として指摘されているのが「イベント型観光からの脱却」と「年間を通した観光客数の平準化」です。花火大会やココ・ファーム・ワイナリーの収穫祭、近年話題の刀剣展示など、大型イベントがある時期は街が大変な賑わいを見せ、ホテルも満室になります。しかし、それ以外の期間、特に「夏」と「冬」の観光客が極端に少なくなる季節変動が課題となっています。その他にも、宿泊率の低迷、二次交通の不足、市全体のホスピタリティ向上など、解決すべきテーマが山積しています。
そこで、イベントのない平時、特に夏と冬の誘客を強化し、観光客を平準化させるための2つの道筋を提言しました。
■歴史文化観光の可能性と「着地型観光」の推進
本市の最大の強みは、地域に眠る数多くの文化財です。その密度と質は全国に誇れるものがあります。足利学校や鑁阿寺、織姫神社のように、体制を整えて魅力を伝えることで集客と経済効果に繋げている事例を横展開していくべきです。
眠っている文化財を特別公開するなどして「観光地化」を進めることは、平準化への大きなきっかけになります。また、和菓子・そば作り、八木節や修験道体験など、本市ならではの「体験型(着地型)観光」を推進し、新たな歴史文化観光資源を磨き上げることが有効と考えます。
■渡良瀬川のポテンシャルを活かした「水辺の活用」
夏場の平準化対策として強く推したいのが、これまでも訴えてきた渡良瀬川の水辺空間の活用です。過去に中橋緑地で実施されたキャンプやBBQイベント「kawaoto」のような事業を、夏場に月単位・平日含めて開催してみてはいかがでしょうか。
新潟市の「ミズベリング」のように、川沿いの土手(天端)に期間限定の仮設店舗を置くことで、経済も回り観光満足度も上がります。「まちなかでキャンプやBBQができる」「おしゃれで美味しい店がある」「駅が近くて水辺で涼しい」、そんな場所はまだ関東にありません。幸い「渡良瀬リバープラザ」という拠点もでき、本町緑地の指定管理者募集も行われています。この水辺空間に新たな賑わいを生み出すべきです。
(後編へ続く)
■過去の一般質問録画配信
令和8年第5回定例会(観光行政)
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