公立小中学校の特別支援学級に在籍する児童生徒数は増加傾向にあり、県内でも過去最多を記録しています。発達障害への理解や早期支援が進む一方、現場では指導体制や人員不足、教員の専門性向上といった課題が浮き彫りになっています。
■支援教育への深い理解を得られる体験
学校全体の組織力を高めるには多くの教員が支援学級を経験する必要がありますが、未経験者だけでは適切な支援が難しいというジレンマがあります。そこで、授業を代行するベテラン教員を派遣し、通常学級の教員が経験豊富な担任のもとで学ぶ支援学級を体験できる制度を提案いたしました。教育の質を落とさずに専門性を高める現実的な施策として一考の価値があると考えます。
■グレーゾーンの生徒とインクルーシブ教育の現状
通常学級には正式な診断の有無に関わらず、学習や集団行動に困難を抱える「グレーゾーン」の児童生徒が約8.8%在籍しているとのデータがあります。周囲との行き違いや不登校、学級運営の困難化に対し、教員の負担を軽減し子どもの二次障害を防ぐ組織的支援が必要です。
また、障害の有無に関わらず共に学ぶインクルーシブ教育の理念は重要ですが、通常学級で個別の合理的配慮や突発的なトラブルへの対応を担任とわずかな支援員で担うなど、「理想と現実の乖離」が生じています。
■生徒の現状や現場のニーズ
これらの課題解決に向け、まずは現場のニーズやグレーゾーンの実態を徹底的に把握することが求められています。具体的には、通常学級の担任がどのような場面で負担を感じ、合理的配慮を提供する上で何が障壁となっているのかという現場の声の洗い出しが必要です。さらに、診断がなくても教室内でつまずきを見せている児童生徒の具体的な実態や行動特性を正確に可視化しなければなりません。このように現状を包括的に収集・分析して初めて、本市の実情に即した「適切な支援体制」への確かな足掛かりとなります。
本市の誇れる取り組みである「入学支援シート」等の既存制度を生かしつつ、新たな課題を積極的に捉え、すべての児童生徒が多様な仲間を認め合って楽しく過ごせる学校づくりが期待されます。
■過去の一般質問録画配信
令和8年第5回定例会(特別支援教育)
https://ashikaga-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=668









