選挙を経験させていただいた地方議員の一人として、思うことをお伝えします。
明日、7月10日は参議院選挙の投票日です。
 
紛争、難民、テロ、中国や北朝鮮の挑発行為などの外交問題。イギリスEU離脱、中国経済低迷、TPP、株価下落、非正規雇用者の増大などの経済問題。教育格差や待機児童、若年層の低所得化などの少子化問題。医療費、介護費の増大、空き家、交通難民などの高齢化問題などなど。
 
世界的に見て比較的裕福だと言われている日本にも、様々な問題が存在し、私たちの将来に暗い影を落としています。

092 

もちろん良いニュースもあります。
 
前政権時代に比較し、円安と株高により国内企業の業績は好転し、雇用も生まれ完全失業率は3.2%まで減少しました。また、国内の外国人旅行客は2000万人近くまで増加し、農産物の輸出額は7452億円と過去最高を記録しました。
 
選挙に行く際にはこれらの良い情報と悪い情報をもとに、誰にどの政党に未来を託すかを決めなくてはいけません。
 
「○○さんは教育に力を入れてくれているから投票しよう!」
 
「○○党は高齢者福祉に対して積極的だから投票しよう!」
 
という具合に。
 
しかし、最近はインターネットにより20年前とは比べ物にならないほどの情報が溢れるようになりました。
情報がない時代よりは良いのかもしれませんが、私たち日本人の情報選択能力が追い付いていないようにに感じます。
選び方が分からないと間違った選択や、安易な選択をしてしまう可能性もあると言えます。
 
特にSNSには多くの情報が飛び交っています。
Facebook、Twitter、Youtube、LINE、Instagram。
様々な人や組織が、それぞれの思いと利害で多くの情報を発信しています。
 
「○○は日本をダメにする」
 
「○○党は○○からお金をもらっている」
 
「本当に子育てに力を入れているのは○○だ」
 
多くの情報(デマも含め)がSNS上で踊っています。
そういった情報に共感し、それを多くの人に伝えたくてシェアされていき、大きなうねりになっていきます。(SNSはそういうものですが)
特に選挙終盤は支持者やファンも熱が入り、情報も過度に扇動的になったり攻撃的になります。出回る情報も「とにかく一票入れたくなる内容」重視で、細かい政策は語られにくくなります。
 
「選挙はそんなもの...」
 
そういった意見もわかります。
 
しかし、私が言いたのは、
 
【その情報にひと手間加えて考えてほしい】ということです。
 
 ・インターネットで手に入れた情報を新聞やニュースで確認する。
 ・ニュースで見た情報に関して本を読んで考える。
 ・実際に候補者や後援会に会って聞いてみる。
 ・政党のホームページをじっくり見る。
  (※私の選挙も含めて^^)
 
そのひと手間が、皆さんの票に重みを与えます。しっかり考えた一票と、勢いで決めた一票では選択の重みが違います。
投票率を上げることも大事ですが、それ以上に中身も大事です。
 
イギリスでは国民投票の結果、EU離脱が決定し世界経済は大混乱に陥りました。
その結果発表後のgoogle検索トレンドで「EUを脱退したら何が起こるのか」というワードが250%の上昇したそうです。
 
結果が出てからでは遅いのです。
 
明日7月10日はぜひ、面倒でも調べ、考え、重みのある一票を投じていただければと思います。