シリーズ2回目は具体的な議会の中身についてです。

まずは「そもそも市議会はどこにあるの?」というお話から。
多くの市町村の場合、議会は役所の内部にあります。足利市の場合は市役所の3階にあります。本会議場という大きな会議室は高さがあるため2階分を使うことが多いです。(足利は3・4階)

さて、その市議会は役割を大きく分けると「本会議」「委員会」のふたつになります。

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■本会議■

本会議場で開く会議で、よくテレビや新聞で目にするものです。一般的に定例会ともよばれ、市長(行政)や議員から議案が提出され、その説明がなされます。(※定例会以外に正副議長などを決める臨時会もあります)例えば、「住民票発行の手数料を値上げするので条例改正したい」といった感じです。その他に市民からの請願・陳情も扱います。そして、議員が市政全般に関する「一般質問」を行います。これは議員としての“見せ場”と言っても過言ではありません。例えば、「区画整理が進んでいないがなぜか?」「○○小学校の体育館が老朽化しているが早急に建替えできないのか?」といった質問を行政にぶつけます。前回お話した“チェック機能”を発揮するわけです。

■委員会■
本会議で提案された議題、請願・陳情などを、それぞれ担当する常任委員会に細かい審査や調査をお願いします。難しい言葉で“付託”と言います。ちなみに場所は同階の委員会室に変わります。足利の場合3つの常任委員会があり、議員は必ずどこかに所属します。そして、ここで決められた内容を「委員長報告」として本会議に戻します。

■本会議(最終日)■
各委員会から提出された報告に対しての質疑が行われます。そして最終的な決議を行い、出席議員の過半数で議案は可決されます。(※例外あり)

このような形で定例会は終了します。足利市議会は年に4回(3月、6月、9月、12月)の定例会が行われます。(※この間もいろいろな会議があります)基本的に議会制民主主義のもとで地方議会は運営されているため、数の論理でものごとが進みます。しかし、ある程度結果が分かっていたとしても、しっかりと議論を尽くすことが議会の役割です。その結果、会派や思想を越えて新たな発見や価値観が生まれることもあるはずです。本会議、委員会共に形骸化しないように、しっかりと市議会議員としての役割を果たしていきます。

※市議会の本会議、常任委員会は公開されています。(ケーブルテレビ視聴可、傍聴可)