政治家には実績が求められます。

●この事業をやった → こんな結果が出た → 評価

というのが一般的な選挙の判断基準だと考えます。

●この事業をやった → 評価

では済まされないのが、本来の選挙のあるべき姿だと考えます。見た目、印象、年齢、地域、感情などではなく、これまでの「実績」やこれからの「ビジョン」を判断基準にしていただく事で、その1票に重みが出てくるというのが私の考えです。

特に首長(市長)は予算を編成し、それを事業として実施する権限があるため、我々市議会議員のそれとは雲泥の差があります。(もちろん議員には議決権があるので可否を決めることができます)
だからこそ、その責任も比例して重くなります。この2期8年間で実績と言える結果が出ていれば、私も応援し続けたと思いますが、残念ながらそうではありませんでした。例として一つだけ記しておきます。

■人口問題
私は議員として是々非々の立場を貫き、議会でも厳しい議論をすることがありました。その中でも「結果に拘る政治をすべし」という主張は一貫してきました。特にまちの経済のバローメーターである人口については、一向に好転が見られなかったため。しっかりとしたアンケートやヒアリング、分析などのマーケティングに基づいた政策立案をするよう、提言してきました。日本全体として人口減少は避けられないものの、いかにしてそれを緩やかにするかが我々政治家には求められています。それができなければ急激な財源不足により、様々な市民サービスの低下を招いてしまいます。

図の様に、足利から出て行く転出者は、人口減少で全体が減っているにもかかわらず増加傾向、合計特殊出生率も好転しません。後者に至っては市が公式に発表している「足利市人口ビジョン」で4年後に1.80にすると言っています。正直、想像ができません。また、30代の転出超過が目立つ本市の状況も打開できていません。私の主張は以下です。

◎目標を達成するためには実態調査が必要
◎事業の効果測定をすべき
◎効果如何では改善・縮小・廃止すべき
◎家を構える30代の転出防止策を強化すべき
※詳しくは文章下の議事録等をご覧ください。

市民がどんな支援を必要としているのか、なぜ転出してしまうのか、どうすればこどもが増えるのか、これがわからなければ効果のある事業はできません。企業であれば当たり前の相手(市民)を知ることへの投資は、無駄ではないはずです。
また、財政がひっ迫する中、事業も「やりっ放し」ではなくPDCAサイクルにより、費用対効果にこだわった政策設計を行うべきだと考えます。

今回は時間の関係で人口問題だけ取り上げましたが、大変注目度の高い案件でありますので、その結果についてはしっかりと直視していただきたいと思います。もちろんチェック機能、政策提案機能を持つ市議会議員末吉利啓が、それを軌道修正しきれなかったことについては一定の責任があります。だからこそ、悩みに悩んで今回の決断に至ったわけです。

これがすべてではありませんが、私自身はこれまでの実績やこれからの事業展開、政策、ビジョンを総合的に判断して新人の「早川なおひで候補」を応援しています。

長くなりましたが、投票の際の参考にしていただければ幸いです。

【過去議事録】
□令和2年第5回定例会(足利市総合計画)※録画
https://ashikaga-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=179
□平成30年第3回定例会(人口減少問題)
http://sueyoshi-toshihiro.com/?page_id=1874
□平成27年第3回定例会(人口問題)
http://sueyoshi-toshihiro.com/?page_id=394
【関連】
□足利市の人口動態
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/page/suikeijinkou-dotai.html
□足利市人口ビジョン
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/uploaded/attachment/33315.pdf