昨年10月、東日本を襲った台風19号は「災害が少ない」と言われてきた足利市において市民の目を覚ますような、甚大な被害をもたらしました。

多くの河川が越水、溢水、決壊し、市内の家屋被害は800件を超え、工場やお店、インフラなどの被害額も約88億6000万円となりました。

二度とそうした被害にあわないために、治水対策をはじめとした災害に強いまちづくりが必要です。特に河川等の大規模なインフラ整備には多額の予算を必要なため、市町村だけでは実施することができません。また、河川は複数の自治体を跨いでいますので、広域的な視点から調査・分析、計画が必要です。

今回の栃木県知事選挙の参考に、栃木県が足利市等においてどのような復旧整備を実施しているのかをまとめてみました。

特に被害が甚大だった佐野市の秋山川では、堤防の強化や浚渫(川底の土砂を片付ける)に60億円もの予算を投じています。
https://www.youtube.com/watch?v=9lxugCX5UzY&feature=youtu.b

出流川が旗川に合流する水門付近の堤防

足利市では画像の決壊した出流川堤防部分の補強工事や、松田川、袋川、旗川などの被害カ所の復旧、強化整備を進めています。

□足利佐野エリア復旧工事の進捗状況(令和2年10月31日時点)
http://www.pref.tochigi.lg.jp/h59/documents/20201031_saigaihukkyuujoukyou.pdf

また、旗川や姥川等に水位計も設置していただきました。これにより、危険を冒して河川状況を確認に行かずにすみます。
http://sueyoshi-toshihiro.com/?p=2341

更にはソフト対策として、「地域防災計画」の策定推進や、ハザードマップの根拠となる「浸水想定区域図」も、新たに作成していただきました。
http://www.pref.tochigi.lg.jp/h06/town/kasen/kaishu/sinsuisouteikuikizu.html

ぜひこれらの事も、投票の判断材料としてご覧いただきたいと思います。