今回の台風19号は全国に甚大な被害をもたらしましたが、足利市も例外ではありませんでした。亡くなられた方のご冥福と、被害にあわれた方の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
ここで、これまでの被害状況の報告と、現在求められている支援についてまとめさせていただきます。

今回の浸水状況(PDF)

■今回の被害(2020.1.20現在)
今回は名草川、松田川、小俣川、旗川、尾名川等が越水、出流川が決壊したため冠水のエリアが市内各所に広がりました。不幸中の幸いで中心部を流れる主要河川である渡良瀬川は氾濫に至りませんでした。しかしながら、雨が止んだため停止された上流の草木ダムが緊急放流をしていれば、最悪の事態に陥っていたかもしれません。

◎人的被害
 死者  1名
 中等傷  2名
 怪我無し 131名
 計    134名

◎市内全域の被害件数
 住家被害  826件
 非住家被害  45件
 崖(土砂)崩れ  51件
 河川被害  69件
 橋梁被害  12件
 排水・用水等溢水 116件
 その他  121件
(※足利市災害復興本部発表)

特に被害が大きかったのは東部の富田地区と久野地区です。富田地区は尾名川、出流川、旗川の3河川の氾濫により大規模な冠水被害にあいました。床上・床下浸水の多くは富田地区です。さらに久野地区では農地が水に浸かり、農作物が大きな被害にあいました。

土嚢を積んで通行止めとなった中橋

梁田町長福寺周辺は湖の様に

迫間地下道は冠水で通行止めに(現在復旧)

冠水により破損したあしかがフラワーパーク駅


■現在求められている支援(2019.10.23現在  ※現在は募集していません)
物資やライフラインなどは足りているようですが、浸水した家屋、事業所の復興には人手と時間が必要です。災害ボランティアセンターが足利市社会福祉協議会に設置され、連日効率的に稼働しています。多くの方々にご協力いただき、復興作業は進んでいますが、まだまだ不足しています。
畳み上げやゴミの搬出が一段落し、これからは「床下の泥だし」が増える見込みです。こちらが大変な作業で、多くの人出を必要とします。息の長い支援が求められます。
□足利市社会福祉協議会→ http://ashikagashakyo.or.jp

今回の災害対策に関する課題や改善点については、今後の議会などでしっかり議論してまいります。まずは、被災地対応に尽力し、行政職員をはじめとした現場の皆さんのバックアップも微力ながら進めて参りたいと思います。