先日の一般質問の一部内容を掲載いたします。

具体的に動きや成果があったもの、またはじめて明らかになったものを中心に掲載しておきます。

※当局の答弁は質問をしながらメモをとったものですので、正確なものではない場合がございます。詳細は後ほど議事録でご覧ください。

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■公共施設・公共スペースについて(遊休資産)

●末吉:本市の重要課題である公共施設更新問題を解決するため行政では、「集めること」「減らすこと」「合わせること」の3つの議論に終始する傾向がある。
しかしこれからはもうひとつ、公共施設や公共スペースを使って歳入を増やしたりエリアの価値を上げたりする「活かすこと」が重要だ。
そこで、活かせるポテンシャルが秘められた暫定利用や、現在利用されていない本市の公共施設、市有地の保有状況を聞きたい。また、それらの活用についてどのように考えているのか。

△総合政策部長:競馬場跡地、松田町簡保跡地などの大規模な更地が合計約23.4万㎡、供用廃止した建物が残る学校施設や保育所等の敷地が合計約3.5万㎡ある。
民間活力利用などの事例を参考に、未利用地の有効活用について様々な可能性を探っていきたいと考えている。

●末吉:大きな遊休資産である競馬場跡地の有効活用を考えるうえで今回、新たな可能性が加わった。それは先日開催された利根川水系連合・総合水防演習で、競馬場跡地から堤防を挟んで整備された渡良瀬川河川敷の広大なスペースだ。
この跡地を競馬場跡地と総合的に活用することで、併せて約23ha(※東京ドーム約5個分)の広大なエリアになり、活用の可能性が更に広がると考える。総合水防演習跡地の今後の活用方針について聞きたい。

△都市建設部長:水防演習の跡地については、競馬場跡地に隣接した広大な用地であることから、今後、国の渡良瀬川河川事務所と協議を行いながら、その有効活用について調査・研究に努めていきたい。

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■観光行政について(令和元年ゴールデンウイークにおける市内の状況)

●末吉:かねてから本市の観光行政には、「あしかがフラワーパークの来場者をいかにして足利市内へ回遊していただくか」という課題がある。そのPR方法としては2通りの考え方がある。
ひとつは事前に情報を得て予定に入れてもらう方法、もうひとつはフラワーパークで情報を得てそこで予定に組み込んでもらう方法だ。前者であればフラワーパークの情報発信力を活用させていただくこと、後者であれば駅や駐車場などでの情報発信が有効と考える。
平成31年第一回定例会でも議論したが、あらためて質問したい。新駅や様々な対策が奏功し、良い流れができてきた今こそ、様々な調査による数字に基づいた、もう一段深い議論が求められていると思うがどうか。

△産業観光部長:足利フラワーパークが1000万部配布した新聞折込チラシ、公式ホームページにパーク&トレインライドを掲載していただいた効果は大きい。また、元号展の大型懸垂幕を足利フラワーパーク駅前へ設置し、「1駅で日本遺産、1駅で国宝」をキーワードに「思わず行ってみたくなる」そんな観光誘客策を展開した。また、今回フラワーパークで配布した22,000枚の足利学校割引クーポンが、3,600枚使用されたとの報告があった。

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公共スペース等の遊休資産については、本市が所有する遊休資産や暫定利用している資産の総量をあらためて確認し、それが市民の貴重な財産であり、行政が有効に活用しなくてはならないとの認識を共有いたしました。
また、多くの市民の皆さんが気になっていた葉鹿橋、緑橋間に整備された、総合水防演習跡地について質問しました。現在のところ方針は決定していませんでしたが、競馬場跡地との総合的な活用を提言させていただきました。

観光行政については、今回はじめて「フラワーパークから中心市街地への回遊に関連性の高い数字」が発表されました。22,000枚の足利学校割引クーポンが、3,600枚使用(回収率16%)されたということは高く評価すべき結果だと考えます。こうした数字をもとに更なる観光による経済活性を目指すための議論を進めていきたいです。