■足利市民の子育て支援に対するイメージ
「足利は子育てしにくい」と子育て世代の方から指摘されることがあります。私が「具体的には?」と質問すると必ず「こども医療費がタダじゃない」と返ってきます。
この問題は私も当選前から提言し続け、一般質問で2度議論をして参りましたが、いまだに市は決断をしていただけません。

■こども医療費助成制度のしくみ
こども医療費の助成は都道府県ごとにその範囲が違います。お隣の群馬県は中学校3年生まで窓口での支払いが一切ない「現物給付」を採用しています。ところが栃木県は未就学児までが現物給付で、小学生以上が一旦医療費を窓口で支払い、後日請求により還付される「償還払い」を採用しています。結果的に現物給付と償還払いはともに無料ではありますが、手続きの煩雑さや医療機関ごとに月500円の料金がかかるなど、課題が多いのが償還払いです。

栃木県内の各自治体は、それに独自に上乗せをして現物給付の範囲を拡大しています。そんななか足利市は両毛地域で唯一、現物給付の範囲が中学3年生までになっていません。近隣市の友達や親族からの情報もあり、比較の中で「足利市は子育てしにくい」というイメージが大きく広がっています。

市民アンケートの「子どもを産み育てる取り組み」でも、満足度が低下しています(表参照)。キッズピアあしかがや、子育て支援センターのような魅力的な施設を整備してもイメージが好転しないのは、それだけこの問題が根深いからだと考えられます。

 

つづく...