写真はさくら市でいただいた『歴史あそびBOOK』というガイドブックです。こどもから大人まで楽しめるように、イラストや地図、写真などでさくら市の歴史をわかりやすく解説しています。現在4巻まで出ていて、内容も非常に充実しています。

現在までに4巻発行されている

 

この事業の素晴らしい点は事務局が【商工観光課】と【生涯学習課】になっているところです。

裏に表記されている事務局が課をまたいでいる

一般的にこういった歴史啓発系の本を発行するときは、歴史文化系の部署が単独で担当しますが、それを活用する側の観光系の部署が一緒になって実施する例は全国的に多くありません。どうしても文化財を「守り・伝える」歴史文化系部署と、文化財を「活用する」商業観光系の部署は相反する考え方になりがちです。
しかし、文化財を大切に守り、囲っておくだけでは、それを維持する財源も確保できず、ただ朽ちていくのを見ていることしかできません。また、地域の住民・市民に対する啓発を行うためにも開かれた文化財の活用は重要です。

地域の方、所有者等のご理解が大前提ですが、こういった歴史・文化財の活用を進めるためにも、同市のような部署を超えた連携は今後より求められてくると考えます。

特に「歴史と文化のまち」をうたっている足利市にとっては喫緊の課題です。