今回の決算審査特別委員会で、末吉利啓が質疑をした内容の一部を掲載いたします。
 
※当局の答弁は質疑をしながらメモをとったものですので、正確なものではない場合がございます。
※金額については分かりやすさを重視し、千円以下は省略しています。
 
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■映像のまち構想推進事業費について
●末吉:「映像のまち構想推進事業費」の不用額の多さについて聞きたい。予算案では3060万円だが決算では783万円と不用額が2277万円と大きい。この理由は何か。
 
△当局:H28年度の「足利市ロケーション誘致促進事業補助金」の申請が0件だったことが理由。
 
●末吉:H27年度も同様の質疑をした。H27年度は予算案3920万円に対し、決算では1961万円と不用額が1959万円で、2年連続で2000万円前後の不用額を出している。
総合計画の戦略プログラムにもあげられている主要政策が、このような状況にあることをどのように捉えているのか。
 
△当局:当補助金の目的は、⑴撮影業者にインセンティブを提供する、⑵経済波及効果を狙う、⑶本市のイメージアップの3点。昨年、一昨年と補助金なしでも経済効果が出ている。
 
●末吉:2年連続で「足利市ロケーション誘致促進事業補助金」の申請がなかったということは、補助制度のインセンティブが映像関係者に評価されなかった、あるいはニーズとマッチしていないものと推測される。
申請の見込みが不明確な事業に対し、毎年2000万円の予算を確保することは、他の事業への影響も大きい。次年度予算額や、補助金制度の見直しが必要と思われるがどのように考えるか。
 
△当局:前回より事前協議が必用となっている。大作を誘致するための制度なので、今後の制度設計も考えたい。
 
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■病児保育事業委託費
●末吉:「病児保育事業委託費」は予算680万円に対し決算が676万円でほぼ予算通りに執行されている。制度開始から10年が経過しているが今後の方針をどう考えているか。
 
△当局:好評を得ている事業なので今後も継続していきたい。
 
●末吉:厚生労働省の調査によると、労働力人口に占める女性の割合、働く女性の絶対数共に増加傾向にある。これらの社会状況を考えれば利用者が増加しても良いと考えられるが、毎年利用者は300名弱で横ばいである。
利用者へのアンケートや、市民に対する認知度、ニーズについての調査は実施しているのか。
◎参考/病児病後児保育事業利用者と決算額の推移
 H28年 利用者295人 事業費676万円
 H27年 利用者290人 事業費675万円 
 H26年 利用者206人 事業費673万円
 H25年 利用者275人 事業費678万円
 
△当局:企画政策課の市民アンケートでしか収集していない。
 
●末吉:制度開始から10年という節目でもある。人口規模は違うが、宇都宮市では最大31名(足利市4名)対応が可能となっているし、送迎対応可能の病院もある。
子育てしやすい足利市を目指した実態調査と、事業の見直しについての考えを聞きたい。
 
△当局:潜在的なニーズはあるものと考えている。市民の意見を聞いていきたい。
 
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■草雲美術館管理運営費
●末吉:「草雲美術館管理運営費」の予算と不用額、来館者の関係を過去3年間で見ていくと、不用額を出しては翌年の予算額が減少し、それに伴い来館者も減少している。この傾向を見ていると、今後も同様に不用額を出し、次年度の予算が削減していく考えなのか。
◎参考/草雲美術館の予算額、不用額、来館者の推移
 H28年 予算380万 不用20万 3277名
 H27年 予算418万 不用28万 4712名 ※草雲生誕200年
 H26年 予算425万 不用9万  4870名
 
△当局:年4回の企画展、1回の特別展を実施している。市民力創出事業も開始している。
 
●末吉:かつて鈴木栄太郎さんが私費を投じて草雲美術館を開館してから、来年で50年の節目となる。これを機に、抜本的なてこ入れを行うための施設整備、プロモーション等を実施し「予算を減らして来場者も減らす負のスパイラル」から脱却することが必要と考えるがどうか。
 
△当局:50周年は意識している。イベントなどで盛り上げたい。
 
※ほかにも空き店舗対策事業費、まちなか遊学館管理運営費等、樺崎寺跡保存整備事業費、藤本観音山古墳保存整備事業費、総合型地域スポーツクラブ育成事業費についての質疑を行いました。