12月に発表で3月にはその議決をしなくてはいけない。正直、時間が短すぎると感じました。その間、栃木県からも応援をいただく形で1億円の補助が内定しました。県議会においても福田知事は「広域周遊ルートを策定し集客効果、経済効果を狙い県南全体の地方創成につなげたい」と、新駅事業を応援する旨の答弁をされていました。
 
そんな中、私自身も議論をしっかりとする必要があると一般質問をいたしました。私以外にも2名がこの件に関して質問を行いました。
(※末吉の質問の詳細は以下のリンクからご覧ください)
 
私たちの会派内でも連日、様々な議論がなされましたし、他の会派や無会派の方々もそれは同じだったと思います。予算を否決することによる市民への影響、相手方との関係、将来への責任等、様々な観点から検討した結果、新駅事業費が含まれた予算案を可決することになりました。(賛成19反対1)
 
しかしながら議会として、⑴しっかりと事業計画やビジョンを示すこと、⑵議会と綿密に議論をすることを求める『付帯決議』を行いました。内容は以下です。
 
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H29年3月議会で決議された付帯決議

付帯決議は全国的にも珍しく、H27年は全国813市中25市(3.1%)の議会でしか決議されておりません。そのあたりの重みを当局にはしっかりと感じていただけたのではないかと考えております。
 
さて、これにより予算を確保した市は、4月にJR東日本との基本協定を締結しました。更に6月に施行協定書を締結し事業費も確定しました。8月に工事着手、来年4月のとちぎデスティネーションキャンペーンに間に合わせる形で開業予定となりました。
 
ちなみに駅本体の費用負担は以下です。(決定)
足利市 395,815千円
栃木県 100,000千円
JR 323,084千円
=合計 818,899千円
 
一般的な請願駅(※自治体が鉄道会社に設置依頼をした駅)は、全額自治体負担ですが今回は鉄道会社も負担をするレアケースであることは客観的な事実です。
また、駅本体は鉄道事業法により完成後はJRの資産となり、維持管理もJRが行うことになりますのでランニングコストはかかりません。Suicaの導入に関しては更に3億円程度の予算が必要とのことですが、こちらもJRと市が現在、費用負担を協議しています。
最後に駅前広場ですが、こちらは市の土地となりますので、全額市の負担となります。駐車場やモータープール、トイレなどができるものと考えられます。(※今年度予算では簡易舗装のみ)
 
それらの総額が15億円ということになります。
もう一度概算で確認しますと、
 
駅本体 8億円(市4億+県1億+JR3億)
Suica 3億円(市とJRで負担)
駅前広場 4億円(市負担)
=合計 15億円 ※グラフ参照

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と、ここまでが事業費も含めた経緯となります。
 
つづく・・・